CT・MRIの予約が取れない・待たされる理由|技師がのんびりしているわけではありません

◎ CT・MRIの予約が取れない・待たされる理由|技師がのんびりしているわけではありません

「全然予約が取れないんですけど」 ……正直なところ、これを技師に言われても困ってしまいます。

予約が取れない、待たされる——その不満はよくわかります。ただ、その理由は技師の頑張りでは解決できない構造的な問題であることが多いです。



1. CT・MRIは予約制、レントゲンは違う

まず整理しておきます。レントゲンは基本的に予約制ではなく、その場で対応します。混雑の話は主にCTやMRIに当てはまります。

CT・MRIは1件あたりの撮影時間が長く、装置の台数も限られているため、予約制で運用されています。


2. 緊急検査が、予約検査を押す

CT・MRIの予約が取りにくい大きな理由の一つが、緊急検査の割り込みです。

CTやMRIは重要度の高い検査が多く、救急で運ばれてきた患者さんの検査が優先的に入ることがあります。命に関わる判断のための検査が割り込めば、予約していた患者さんの検査は後ろにずれます。これは仕方のないことです。

さらに、この緊急対応のための余裕を確保する目的で、最初から予約数を制限している病院もあります。すべての時間枠を予約で埋めてしまうと、緊急検査が入った瞬間にパンクしてしまうからです。つまり「予約が取りにくい」のは、緊急対応のための備えでもあるのです。


3. 結局は「儲からない構造」が原因

ここまで色々な理由を説明してきましたが、根本的な原因はシンプルです。

装置と人を増やせば、ほとんど解決します。

ただ、新しい装置は1億円前後します。技師を増やすにも人件費がかかります。診療報酬という決まった枠の中で動いている以上、増やしたところで簡単に増収には繋がりません。「増やせば解決する」とわかっていても、増やせない病院が多いのが現実です。

待たされる理由を突き詰めると、結局は儲からない構造に行き着きます。


4. 技師は、のんびりしていません

これだけは言わせてください。

待たされている状況を見ながら「のんびりやろう」と思える技師はいません。普通の人にそんなメンタルはありません。むしろ、待っている患者さんを見ながら、少しでも早く回そうと必死になっています。


……「予約取れないんですけど」と言われるたびに、「私が増やせるなら増やしたいです」と心の中で思っている、冴えないおやじ技師の独り言です(笑)。「ディズニーランドでは2時間待つくせに」なんて思ったりはしていません。たぶん。 明日もまた、待っている患者さんを見ながら、少しでも早く回せるよう動きます。

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