頭部CTAをはじめて担当する前に知っておきたいこと|新人技師への現場からの4つのアドバイス
◎ 頭部CTAをはじめて担当する前に知っておきたいこと|新人技師への現場からの4つのアドバイス 「次の頭部CTA、やってみて」 ……そう言われたとき、何を確認すればいいかわかりますか? 頭部CTAは「撮るだけ」なら難しくありません。でも「ちゃんと撮る」となると、経験者でも気を抜けない検査です。はじめて担当する前に、これだけは知っておいてください。 1. 造影剤が来たかどうか——これが一番の難関 ボーラストラッキングでモニタリングしていると、画像の中で血管が白くなってくる瞬間があります。「これだ」と判断してスタートするわけですが、新人が最初につまずくのがここです。 白くなっているのが動脈か、静脈かを見分けられない。 頸部でモニタリングしていると、逆流してきた頸静脈が先に白くなることがあります。静脈を動脈と間違えてスタートしてしまうと、動脈がまだ造影されていない状態で撮影してしまいます。 まず解剖を確認してください。頸動脈と頸静脈の位置関係を画像の中で把握しておくことが最初の一歩です。迷ったら大動脈にROIを置く——これが安全策です。 2. 緊急時は患者さんが動く 通常の頭部CTAと、緊急の頭部CTAは別物と思ってください。 緊急の患者さんは意識が低下していたり、脳圧が上昇していたりすることがあります。じっとしていられない、突然動く——そういう状況でモニタリングしながらスタートのタイミングを判断しなければなりません。 患者さんが動くとROIがずれます。血管から外れて骨にかかると、閾値に即座に達して誤ったタイミングでスタートしてしまいます。緊急時は特に、患者さんの様子を見ながらモニタリング画像も見る——この同時進行が求められます。 3. ナースとの交渉——右腕・20Gを確保する 頭部CTAでは 右腕から造影剤を入れる のが基本です。左腕から入れると逆流が起きやすく、造影が薄くなることがあります。また 20G以上のルート が必要です。細いルートでは造影剤を速く注入できません。 現場では「右腕は血管が出ない」「20Gは無理」とナースから言われることがあります。そのまま諦めないでください。なぜ右腕が必要か、なぜ20Gが必要かを説明して、もう一度お願いする——これも技師の仕事です。 ただし言い方は丁寧に(笑)。ナースとの関係は長く続きます。 ...