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ベッドサイドのレントゲン、なぜ時間がかかることがあるのか

◎ ベッドサイドのレントゲン、なぜ時間がかかることがあるのか 具合が悪くて、検査室まで移動できない。そんなとき、レントゲンの機械の方が病室まで来てくれることがあります。 このベッドサイドでの撮影、実は思っている以上に、技師にとって難しい作業です。 1. 体の下に板を入れる作業から始まる ベッドサイドの撮影では、まず 患者さんの背中に、板状の検出器を入れ込む ところから始まります。 体を少し持ち上げて、その隙間に滑り込ませる。簡単そうに見えて、これがなかなか大変な作業です。痩せている方や、背中が曲がっている方は、この動作でとても痛がることがあります。逆に体格のいい方は、痛みは少なくても、持ち上げるのに力が要ります。 2. 板の大きさは、意外とぎりぎり 検出器の大きさは、新聞紙を半分にしたくらいです。この大きさの中に、体をきちんと収める必要があります。 余裕は、わずか1〜2センチほどしかありません。患者さんの体を、板の真ん中にぴったり合わせるのは、簡単なことではないのです。 3. だから、位置がずれることもある 体格や姿勢によっては、どうしても板の中心からずれてしまうことがあります。そうなると、撮り直しが必要になることもあります。 「さっき撮ったのに、もう一度撮るんですか」と思われるかもしれませんが、これは手を抜いたからではありません。ぎりぎりの余白の中で、正確な位置に収めようとした結果です。 4. 検査室での撮影より、時間がかかることがある 検査室でのレントゲンなら、机の上に楽な姿勢で乗ってもらえます。でもベッドサイドでは、体を動かすこと自体に配慮が必要で、位置合わせにも時間がかかります。 だから、ベッドサイドでの撮影は、検査室での撮影より時間がかかることがあります。それは、決して手際が悪いからではなく、限られた条件の中で、慎重に進めているからです。 ……新人の頃、板を差し込むタイミングがうまく掴めず、痛い思いをさせてしまったことがある、冴えないおやじ技師の独り言です(笑)。 明日もまた、ベッドサイドでの一枚に、丁寧に向き合います。

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