CT購入の商談に関わってわかったこと|機器購入も「投資」という視点
◎ CT購入の商談に関わってわかったこと|機器購入も「投資」という視点 「技師は検査を撮っていればいい」 ……そう思っていた時期がありました。 でもCT購入の商談に関わるようになって、少し視野が広がりました。病院がどうやってお金を動かしているか、機器購入がどういう論理で決まるのか——現場にいるだけでは見えなかった景色が見えてきました。 1. 機器購入は「投資」の論理で動いている CT装置は1台1億円前後します。病院がなぜそんな高額な機器を買えるのか、最初は不思議でした。 商談に関わってわかったのは、 機器購入は投資の論理で設計されている ということです。 今の時代、メーカーは収益シミュレーションを持ってきます。検査数×診療報酬——1日何件撮れて、1件あたりいくらの報酬が入るか。年間でいくらになるか。そして装置の耐用年数を考えると、だいたい5年前後で元が取れるように設計されている。 これがないと、今の時代は病院も買えません。 「儲かる根拠」がなければ、高額な機器は導入されない。 病院経営も投資の論理で動いていると実感しました。 機器購入は「買い物」ではなく「投資」。この視点を持つと、病院経営の見え方が変わります。 2. 「儲かってないと変えない」という現実 商談を通じて身についたのは、 儲かっていないとなかなか変えない という病院の論理です。 どれだけ新しい装置が良くても、収益シミュレーションで「元が取れない」となれば話は進まない。逆に言えば、現場が「この装置なら検査数が増える」という根拠を示せれば、話が動きやすくなります。 ただ、今はどこの病院も厳しい状況です。診療報酬が抑えられ、人件費は上がり、なかなか大きな投資に踏み切れない。商談の場での空気も、昔より重くなっている気がします。 3. 技師長は「わかってるふり」をしていた 商談の場で技師長を見ていて気づいたことがあります。 正直に言うと、技師長も細かい数字や仕様をすべて理解しているわけではありませんでした。業者から情報をもらいながら、わかってるような顔をしている(笑)。 でも技師長は現場の話を真摯に聞いてくれていました。「現場が何を必要としているか」を大事にして、それに合うものを入れようとしてくれた。数字や仕様より、 「現場の声を拾えるかどうか」が技師長の本当の仕事 だっ...