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CTの電気、撮影の4倍を「待機」が使っていた

  ◎ CTの電気、撮影の4倍を「待機」が使っていた 「電気代を減らすなら、検査の合間にこまめに切ればいいんじゃないですか?」 ……現場でよく聞かれる言葉です。 気持ちは分かります。でも、これは半分正しくて、半分は現場を知らない意見です。先日、技師向けの会誌でCT・MRIの電力に関する論文を読み、参考文献をたどって海外の研究もいくつか確認しました。そこから見えてきたのは、電気を食っているのは撮影ではなく待機だ、ということでした。 1. 撮影中より、待機中の方が電気を食っている X線を出している瞬間の消費電力は、確かに大きいです。ただ、撮影しているのは一日のうちのごく一部の時間です。 残りの大半は待機です。患者さんの入れ替え、ポジショニング、次の予約までの空き時間。夜間や休日に電源を入れたまま置いている時間も、もちろん待機です。 一回あたりは小さくても、時間が圧倒的に長い。 だから一年分を積み上げると、撮影より待機の方が大きくなります。 2. 論文が示した数字 スイスの大学病院で、CTとMRIの消費電力を一年分実測した研究があります(Heye ら、Radiology 2020)。 CT1台が一年間に使った電力は、約2万6千kWh。そのうち待機中に使った電力は、実際にX線を出して撮影していた分の約4倍でした。 MRIはさらに事情が違います。超電導の磁石を冷やし続ける必要があるため、電源を落としても冷却のための電力はかかり続けます。MRIの電気代には、どうやっても削れない下限があるのです。 3. じゃあ、検査の合間に切ればいい? 理屈だけなら、そうなります。でも現場では、まず無理です。 ① 立ち上がるまで待たせることになる CTは電源を入れてすぐに撮れるわけではありません。立ち上げとウォームアップに時間がかかります。合間のたびに落としていたら、次の患者さんを待たせることになる。 ② 救急がいつ来るか分からない 予約の合間に、救急の依頼が飛び込んできます。そのときに「今、立ち上げ中です」では話になりません。 検査の合間に素早く戻れる省電力モードを検証した研究も出始めています。ただ、それは装置にその機能があってこその話です。少なくとも、手で電源を落として回るのは現実的ではありません。 4. 現実的なのは、夜間と休日 では...

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