先日、勉強会(飲み会)があったのでCT専門技師に話を聞いてきたのでごしょうかいします。
パワーポートについてです。
パワーポートという造影剤を注入してもよいポートがあるのをみなさんご存知でしょうか?(ご存知ですよね)
これだと、ポート自体なのか、ポート針なのか、ポート針についてるチューブなのかわかりませんが、耐圧設計になっているので造影剤の高圧注入に耐えられるそうです。
さて、ここで造影用耐圧チューブについてですが、詳しい話をみなさんご存知ですか?(私は知りませんでした・・)
以前私の病院では病棟でつなげてきた点滴ルートからCTの造影をインジェクターをつかってしていました。
ある日のこと、ダイナミックCTをしたわけではないのにその点滴ルートのチューブが破けました。
その日以来普通のルートは使うなと課長(技師)がいうので、表向きつかってないです。(表向きです。だって大丈夫なんだもの!)
その時はよくわからなかったのですが、その時のインジェクターの最大圧力が200psiに設定されていたようでした。
CT専門技師によると、どうやら普通の点滴ルートは10kg/mm2(140psi)付近の圧力が加わると破けるそうです。
なんと、実験したそうです。さすが専門技師!
暇なようです。。。
通常の造影CTで血管確保がしっかりされていればインジェクターにかかる圧力(シリンジを押す圧力)は高くならないらしいのですが(高くする必要がない)、
細い留置針に高速注入しようとしたり、肘を曲げていたりすると、
造影剤がうまく流れていかないので、強い圧力で造影剤を押し出さないと秒間3㏄で入っていかなくなるそうです。
(というか、入らないから強く押してやろうという考え方は間違っているのでわないかと最近思う。。。)
そうなると、インジェクターは秒3で注入するために強い圧力をかけてきます。
その圧力限界はインジェクターの設定できめられますが、肘を曲げていたりしてうまく流れていかないとその圧力が点滴チューブにかかります。
この時の圧力、つまり圧力限界が140psiや10kg/mm2以上だと、耐圧構造になっていないチューブは破けるそうです。
つまり、耐圧構造のチューブじゃないとルートトラブル(肘曲げ等)があった場合には破けることがあるということです。だから、耐圧チューブが必要ということらしいのでした。
さて、話をパワーポートに戻しますと。
専門技師は大きい病院にお勤めなので、先日パワーポートでダイナミックしたそうです。
さすが!! 専門技師!?
うまくいいったそうでした。
しかし、興味深い話も聞かせてくれました。
ある日、病棟患者さんでパワーポートから造影することになったそうなんですが、そのポートに刺されていた針がパワーポート用ではなく、普通のポート用の針だったそうです。
この場合は、針が細いため高い圧力をかけないとボーラス注入できないそうです。
もしも、秒間3㏄設定で圧力限界が高い値だったら。。。
注入開始>>>
圧力上昇>>>>>>
ポートから針が抜け出る!?
になっていたでしょう。
それを未然に防いだCT専門技師はやはり素晴らしいと感じたのであった。
それはそうと、当院のパワーポート登場はいつになることやら・・・
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