2015年8月2日日曜日

CT検査の輪切りの仕方について(なんでOMなんだ??)

新人が
「頭部CTはなぜOMではないといけないのか?」と聞いてきた。

いや~マニアックな質問ですな。


さて、OMというのは眼窩中心と外耳道を結んだ線のことで、要は目頭と耳の穴を結んだ線のことをいいます。

この線は基準線と呼ばれるものの一つで、放射線技師はこのような線を参考にして撮影をしています。



ということで、新人がその基準線の存在意義について聞いてきた。さすが大物!

「昔からそうだから」と、答えよう思ったが何だかそれだといかにも

「このひと何にもわかんないで撮ってんよ~、ゲスゲス~~!

と思われると癪なので、少し考えてみた。


われわれの業界では何を撮影するにも基準線がある。

そして、この基準線に対してどのように角度をつけて撮影するのかというようなマニュアル本があり、その教本に従って日々撮影をしているのだ。

そのようにすることで、毎度毎度の撮影で誰が撮影しても同じような画像を撮影することが可能となっている。

一般の写真撮影とは違い、レントゲンの写真撮影はインパクトのあるような画像を撮影するのが主目的ではなく、あくまでも病気の状態や経過を観察するためのもの。

だから、経過を見るためには毎度毎度同じような画像を撮影する必要があるわけです。

ことCT検査に関しても同じです。

CT検査では輪切りに写真撮影していますが、この輪切りも切り方の角度を変えると画像がかわります、当然病気の写り方も変化してしまいます。

下の画像は脳出血のCT画像。OMラインとドイツ水平線という(眼窩下縁と外耳道を結ぶ線)切り方で同じ場所を切ったときの比較です。赤丸の出血の大きさが違うように見えています。



ですから、基準に合わせて撮影することはとても重要なんだと・・・・


なんだかんだとくくどくどと説明し最終的にまとまって先輩の面目保たれた?と思った次第です。


しかし、頭のCTOMがなぜ採用されているのかはわかりませんね。

外から顔を見た時にわかりやすい指標であること(?)や、
基底核を大きく見せることができるため(?)なのかと個人的には思っていますが、

どなたかご存知でしょうか?

最初に帝国大学の放射線科教授が決めたから??


そうだ、専門技師なら知ってるかな???

1 件のコメント:

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