2026年5月5日火曜日

レントゲン撮影で技師に体を触られる本当の理由|KUBの撮り方も解説

放射線技師が体を触るのには、深いワケがある

Why do Radiographers touch your body? It's all about "Positioning."

レントゲン撮影の時、技師に腕や腰を触られた経験はありませんか? 「なんで触るの?」と思うかもしれませんが、これには「ポジショニング(Positioning)」という、病気を見逃さないための非常に重要な工程があるんです。

1. 胸の写真は「チアリーダー」のポーズで

Chest X-rays: The "Cheerleader" Pose 胸の撮影では、腰に手を当てて、肘をグッと前に突き出す姿勢をとっていただきます。

Why? This prevents your shoulder blades (scapula) from overlapping with your lungs, providing a clearer view. (肩甲骨が肺と重ならないようにして、肺をクリアに写すためです。)

2. お腹の写真は「重力」がカギ

Abdomen X-rays: Standing vs. Lying down お腹の写真は「立って撮るか、寝て撮るか」で、見える情報が大きく変わります。

  • 立位 (Standing): 重力で空気は上へ、水は下へ。この動きを観察します。

  • 臥位 (Lying down): 泌尿器科(Urology)で一般的。リラックスした状態で、触診に近い画像が得られます。


3. 泌尿器科の定番「KUB」とは?

What is a "KUB" scan?

泌尿器科でよく撮る写真は、体の3つのパーツの頭文字をとって「KUB」と呼ばれます。

  • K = Kidney(腎臓)

  • U = Ureter(尿管)

  • B = Bladder(膀胱)

尿管結石(Ureter stone)などの際、この3つを1枚の大きなフィルムにピタリと収めるのが、我々技師の腕の見せ所です。


4. なぜ「きわどい場所」を確認するのか?

Why we touch sensitive areas for accuracy

特に難しいのが、一番下にある膀胱(Bladder)を写真に収めること。 膀胱は外からは見えませんが、「恥骨結合(Symphysis pubis)」という骨のすぐ上に位置しています。

かつてはここを直接触って位置を確認するのが「正解」とされてきました。しかし、現代ではプライバシーへの配慮から、直接触れることは少なくなっています。

Alternative method: 最近では、太ももの付け根の横にある**「大転子(Greater Trochanter)」**という骨を触って目安にします。この骨の高さは、恥骨結合とほぼ同じなのです。

 


5. 最後に:くすぐったいのも分かります(笑)

We know it's ticklish!

腰の骨(腸骨:Ilium)を触ることもありますが、3割くらいの方は「ひゃっ!」と笑いながら身をよじります。 To be honest, I would probably giggle too! (正直、私も触られたら笑っちゃいます)

Conclusion: A radiographer touches these parts for a very important reason: to capture the most accurate medical image for your diagnosis.

放射線技師が体に触れるのは、あなたの体を「正しく写す」ための職人技。 決して怪しい者ではありませんので(笑)、ご理解いただけると嬉しいです!





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