◎ちょっと待った!
CTとったから検診しなくていいや!
胸部と腹部のCT撮影をした後のこと、患者さんが話しかけてきた。
「このCTはGEのやつなんだ~、アメリカ製なんだね」と患者
「そうなんですよ。GEのやつって頭の画像がきれいなんですよね。」と私。普通の雑算だったのだが・・
そのあと、患者さんが面白いことを言い出しました。
「今日、胸とおなかの検査をしてもらったから、来週バリウムのむのやめようと思ってんだよ。」
といいだした。
CTで胃がんがわかると思っている。。。
◎CTで早期胃がんはわからない
「胃の検査は受けた方がいいと思いますよ」と私。
しかし、
「だって、今日おなかの検査したんだろ!?」と患者。
やっぱり・・・
このパターンは結構ある。
ということでご説明しておいた。
「CTで、胃がんは基本的にはわかりません。かなり進行したがんぐらいですよ。だから、来週のバリウムは飲みましょう!!」と私。
「えっそうなの?」と患者さん・・・
◎CTで写ってるのは数枚だけ!
そうなんです。
CTで腹部を撮影した場合、胃が写っているのはおそらく5~10スライス程度でしょう。
しかし、胃の検診では胃だけを20枚くらい撮影します。
しかも、粘膜が見えるように私たちは発泡剤という薬を使用して胃を拡張させて撮影します。
◎胃がん検診を受けよう!
さらに!
患者さんにも、後ろ向き、仰向け、頭を下げたりなどなど・・・して胃だけを撮影しているわけです。
それによって、胃の集団検診により日本の胃がん死亡率は減少したのです。
それによって、胃の集団検診により日本の胃がん死亡率は減少したのです。
◎胃がんを検索して確認しよう
「胃がん」でGoogle画像検索してみましょう。出てくるのは内視鏡と胃のレントゲン写真だけですよね。つまりCTには基本的には写ってないんです。
ということで、CTを受けたからといって胃がんや食道がん、大腸がんの心配なしとは、みなさんは思わないでくださいね。
何度も言うよ。迷わず言うよ!胃がんはCTではわからん。
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