今回は、知り合いの専門技師が去年CTに研修にきた新人さんの為にインジェクターと造影注入圧に関してまとめたという資料をもらったので、ここにも掲載の承諾をえたので、若い方はご参考にされてください。
そもそも、インジェクターはなぜ必要か?
被爆しない為にインジェクターがあると思っている人はいませんか?
それも間違いではないのですが、
普通、造影剤でもなんでも何かを注入する時というのはシリンジを押す力が必要ですよね。
造影剤も同様、インジェクターには圧力がかかりますね!
普通、造影剤でもなんでも何かを注入する時というのはシリンジを押す力が必要ですよね。
造影剤も同様、インジェクターには圧力がかかりますね!
ダイナミック撮影するときは、秒間3cc以上で造影剤を吹きますからさらにインジェクターに圧力がかかります。
で、実はこの押すときの力というのは結構な力が必要です。
シリンジにチューブをつないで、チューブ内の空気を抜いたことはありますでしょうか?
造影剤の種類にもよりますが、結構力がいりますよね。
ということで、正確に造影剤を注入するには、インジェクターのように強力な力を微調整に動かせる力が必要なのです。
ということで、正確に造影剤を注入するには、インジェクターのように強力な力を微調整に動かせる力が必要なのです。
知っておこうよ注入圧
このシリンジを押す力というのは、インジェクターに表示されているpsiとか、kg/cm2とかいう値です。
これを目安に造影剤が上手く入ってるかを参考にしたりするようですが、造影剤が漏れたときにこの圧力が変化するかはわからないので、そこまで当てにできないようです。
さて、その押す力というのは、注入する時の注入スピードに影響をうけるというのは先程お話しましたが、その他にも造影剤の濃度等でも変わります。
注入圧を高くする因子
造影剤は若干ですがネバネバしています。ですから、濃度がこいやつはその分だけネバネバが強くなるためより強くシリンジを押さなければいけませんね。
造影剤は若干ですがネバネバしています。ですから、濃度がこいやつはその分だけネバネバが強くなるためより強くシリンジを押さなければいけませんね。
このネバネバの具合は造影剤の温度によっても変わってきます。
ですから、加温器というやつて造影剤は温めてあるのです。
ですから、加温器というやつて造影剤は温めてあるのです。
そういったデータは造影剤メーカーが持ってますから、みせてもらうのも面白いかもしれませんね。
この他に影響を受ける因子としては、留置する針の太さがあります。
針が細ければ、流出する針先が細くなりますから、造影剤はでにくくなり強くシリンジを押す必要があります。
ですから、ダイナミック撮影の時は太めの針が選択されるわけです。
(でも、強く押せばはいりますが。)
それと、針とシリンジをつなぐエクステンションチューブの長さも影響を与えます
これも以外と影響が大きいです。
長ければ、同じスピードを維持するには強く押さないといけません。
これらのことを理解して検査すると、
造影剤トラブル時に、「造影剤がなぜ入っていかなかったのか?」、「なぜ圧力のアラームが鳴るのか?」等を理解できます。
造影剤トラブル時に、「造影剤がなぜ入っていかなかったのか?」、「なぜ圧力のアラームが鳴るのか?」等を理解できます。
また、血管の確保が難しいときにも、応をきかせることができるでしょう。
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