胸が痛いのなかでも、胸をどこかにぶつけた時は肋骨の骨折が疑われます。
さて、胸のレントゲン写真を撮影すると、肋骨がきれいに映し出されていますね。
「これは骨がX線を吸収しやすいからです。」
と言いたいところですが、実はそればかりではありません。
と言いたいところですが、実はそればかりではありません。
肺が空気ばかりでX線を吸収せず、真っ黒に写っているところに、
X線を吸収しやすい骨が重なっているために見やすくなっているのです。
つまり、骨と空気の差がはっきりとつき、くっきりと写っているということですね。
この理由の他にX線のエネルギーというのを変えているという理由もあるのですが、
ここでは省きます。
X線を吸収しやすい骨が重なっているために見やすくなっているのです。
つまり、骨と空気の差がはっきりとつき、くっきりと写っているということですね。
この理由の他にX線のエネルギーというのを変えているという理由もあるのですが、
ここでは省きます。
さて、肋骨に話を戻しましょう。
肋骨が折れていれば、先ほどのレントゲンですぐに分かりそうですね。
確かに肺と重なる部分の肋骨が折れていれば、くっきりと映る確率が高いでしょう。
肺と重なる部分の肋骨はよく見えていますね。 |
しかし、肋骨骨折の疑いで撮影するときに、よくあるのがおなか側の脇のあたりをぶつけるパターンです。
ここは実は肺の中ではなく、横隔膜の近くになります。
横隔膜は肺と違って空気だらけとは言えません。すぐ下には肝臓や胃、脾臓がありますから
レントゲンを吸収します。
ですから、白く剖出されます。
レントゲンを吸収します。
ですから、白く剖出されます。
一方の肋骨も、基本的には白く描出されるので、どちらも白と白なので濃度の差がつかづ、よく写らないのです。
また、肋骨は背中側からおなか側に行くほど厚みが薄くなります。
骨の厚みがうすいとそれだけX線が吸収されませんから、よく写りません。
実際は、正面撮影と言って、患者さんの体をまっすぐに見つめた撮影と
斜位撮影といって患者さんに斜めに向いてもらっての撮影と複数撮影することで
臓器と骨の重なりを外し、死角が生まれないようにそれぞれの画像で補間しています。
肝臓と重なる部分は、白くてみにくい |
実際は、正面撮影と言って、患者さんの体をまっすぐに見つめた撮影と
斜位撮影といって患者さんに斜めに向いてもらっての撮影と複数撮影することで
臓器と骨の重なりを外し、死角が生まれないようにそれぞれの画像で補間しています。
ということで、肋骨のレントゲン撮影、
特におなか側の肋骨は撮影が難しい部位と言われているのでした。
ただし、骨の折れ方にもよるということも書き加えさせてくださいね。
ただし、骨の折れ方にもよるということも書き加えさせてくださいね。
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