このパッケージ事飲んでしまうという事例がたまにあります。
このパッケージですが、角がとんがっているので運が悪いと食道や腸に刺さって穴をあけてしまうことがあるそうです。
ですから、はやく見つけて挟みつき内視鏡で回収しなくてはいけません。
さてこのパッケージが移るか否か・・
レントゲンでは恐らく写らないでしょう。ただ気管支などの周りに空気があるところに引っかかっているなら、空気とお薬に間に濃度差がうまれるので写るでしょう。
しかし、普通は胃の中などに落ちてしまいますから中々濃度差が付きにくいでしょう。
CTならば結構移るようですが、最近の薄い素材でできているやつは中々見つけるのは難しいと思います。
CTの時も周りに空気があればパッケージとの間に濃度差が生まれますから認識されやすいですが胃の中などだと、パッケージの濃度と胃の内容物の濃度が近い色になるので、わかりにくくなります。
ただ、薬がパッケージングされた状態で飲み込んだのであれば、丸い物体とその周りに空気が移るので認識しやすくなるのでわかりやすいですが、パッケージだけを飲み込んでしまったという場合はなかなか見つけるのが難しくなります。
こように薬ごと丸のみならわかりやすいのだが・・:阪南中央病院様HPより転載 |
錠剤も写らないし、パッケージの中の空気も写らないからです。
ちなみにウェブで検索してみたらいろいろと関連文献がありましたので参考までに張っており来ます。
結論としてはCTでは見つかる例もあるが、最近の薄型のパッケージは見つけにくいというところでしょう。
CT検査が有用であったPTP誤飲の6例―PTP材質によるCT所見の検討―
http://archive.jsge.org/congress/detail/80535
今回うちの病院であったケースは薬のパッケージだけを飲み込んだらしいというケースでした。
錠剤をパッケージから出したあとに飲み込んでしまったらしいく、アルミ箔もついていないそう。
正直ううつるかな?と思いましたが、やっぱり写っていませんでした。
ほんとに飲んだのかもわからないとこではありますが、原理的にみてもパッケージのみだと難しいでしょうね。
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