造影剤、実はネバネバしているのを知っていますか?|新人・学生・看護師が知らない3つの基本
◎ 造影剤、実はネバネバしているのを知っていますか?|新人・学生・看護師が知らない3つの基本
「造影剤って、どんなものですか?」 ……そう聞かれたとき、「ヨードが入った液体です」だけで終わっていませんか。
造影剤には、意外と知られていない性質があります。授業で習ったはずなのに、現場に出て初めて「そういうことか」と気づくことが多い。今日はそれをまとめます。
1. 造影剤はネバネバしている
造影剤を触ったことがありますか。チューブに接続したとき、注射器に残ったとき——普通の生理食塩水とは明らかに違う、ねっとりとした感触があります。
これは造影剤の粘度が高いからです。高濃度の液体のため、水よりずっと粘り気があります。知識として知っていても、実際に触って初めて「本当にネバネバしてるんだ」と実感する人が多いです。きっと授業のときは聞いていなかったんでしょうね(笑)。
2. なぜ温めて使うのか
多くの施設では造影剤をウォーマーで温めてから使います。これも理由があります。
温めると粘度が下がります——つまりネバネバが和らぎます。体温に合わせる意味もあるかもしれませんが、少なくとも粘度を下げてスムーズに注入するという効果があります。粘度は血管内への注入抵抗に直結します。ネバネバが強いと、高速で注入するときに大きな力が必要になり、ルートや血管への負担が増えます。温めることで抵抗が減り、スムーズに注入できるようになります。
「なんとなく温めている」ではなく、粘度を下げて注入をスムーズにするため——理由を知っているだけで、現場での判断が変わります。
造影剤を温める理由のひとつは、粘度を下げてスムーズに注入するためです。
3. 床に垂れたら水拭きで掃除する
地味に重要な話をします。造影剤を床に垂らしてしまったとき、乾拭きだと取れにくいので水拭きで拭き取るのが正解です。
なるべく垂らさないように注意するのが一番ですが、垂れてしまったらすぐに水拭きで対処してください。知らずに乾拭きして余計に広がってしまう新人を何度か見ています(笑)。
……「造影剤ってネバネバしてるの知ってた?」と新人に聞くと、大体「えっ、そうなんですか」という顔をする、冴えないおやじ技師の独り言です(笑)。 明日もまた、チューブを接続しながら、この感触を伝え続けます。

コメント
コメントを投稿