造影剤は、血管をくっきり映し出すことができその結果として、細かい血管も見えるようにしてくれる効果があると説明しました。
これ以外にも造影剤を利用する利点があります。
それは、臓器の輪郭がわかりやすくなるという点です。
人体の臓器には、当然ですが血管があり、そこを血液が流れています。
CTの造影剤は血管の中に注射でいれます。
流れ着いたのち、臓器にも分布します。
ですから、臓器も白くうつります。
このように臓器が白く写っている状態を業界用語で「染まる」と表現します。
「染まりが悪い」
「だんだん染まってきた」
「腫瘍周囲の染まりが強いね」なんて具合に表現します。
では、染まるとどのくらい見やすくなるのかみてみましょう。
ちなみに造影剤を使わない検査をCT検査を単純CT、造影剤を使った検査を造影CTと呼んでいます。
下の画像は、単純CTと造影CTの画像の比較です。
黄色いまるで囲んであるのが腎臓です。
造影CTの方が、丸っこい輪郭がよくわかりますね。
造影剤には、このように臓器を白く映し輪郭をシャープに映し出す効果もあるのです。
この、造影剤の取り込まれ方の違いを利用して、病気を見つけ出す方法などもあります。
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