自分のCT画像はもらえるのか?|「紹介なら申請不要」を知らない人が多い
◎ 自分のCT画像はもらえるのか?|「紹介なら申請不要」を知らない人が多い
「自分のCT画像、もらうことってできますか?」 ……検査室でたまに聞かれる言葉です。
できます。ただ、技師に言われても私たちには渡せません。そして、場合によっては申請そのものが不要です。
1. 窓口は外来受付です
まず大前提として、画像の交付は技師の権限ではありません。カルテと同じ、診療記録の一部だからです。
検査室で「画像ください」と言われたら、私たちは「外来受付で聞いてください」とお答えします。冷たく聞こえるかもしれませんが、手続きの窓口が違うだけです。
2. 実費がかかります
多くの施設では、CDに焼いて渡す形になります。実費として1000円程度かかることが多いです。金額は施設によって違うので、受付で確認してください。
3. 紹介なら、申請しなくても付いてきます
ここが一番知っておいてほしいところです。
他の病院に紹介される場合、画像は紹介状と一緒に渡されます。医師が紹介状を書くとき、必要な画像データを添えるのが通常の流れだからです。
「転院するから画像をもらわないと」と慌てて申請して1000円払う必要はありません。紹介状の中に入っています。
自分で申請するのは有料。紹介状に付いてくるものは、その手続きの一部です。
4. どんなときに自分で申請するのか
自分で申請が必要になるのは、紹介状を伴わないケースです。セカンドオピニオンを自分で探して受けに行く場合や、手元に記録として残しておきたい場合などが該当します。
まず主治医に「他の病院で診てもらいたい」と伝えてみてください。紹介という形になれば、画像は紹介状に含まれます。
5. そもそも、この手続きは誰のためなのか
正直に思うことがあります。
1000円という金額、病院にとって大した収入ではありません。医師が画像出力のボタンを押し、受付が対応して手渡す——その人件費を考えたら、むしろ足が出ているのではないかと思うこともあります。
そして、受け取った患者さん自身が、その画像を見て何かわかるわけでもない。専用のソフトで開いて、体の輪切り画像がずらりと並んでいるのを眺めても、正直なところ判断できることはほとんどありません。
誰かが得をしているわけでもないのに、手続きだけが存在している。医療の現場には、こういう場面が意外とあります。
……「画像ください」と言われるたびに「受付で聞いてください」としか言えず、少し申し訳ない気持ちになる、冴えないおやじ技師の独り言です(笑)。 明日もまた、手続きの窓口を丁寧に案内しながら、検査室に向き合います。


コメント
コメントを投稿