子どもの検査、親はどこまで一緒にいられるか
◎ 子どもの検査、親はどこまで一緒にいられるか
「一緒についていてあげたいんですが、どこまでできますか」 ……小さいお子さんの検査で、よく聞かれる言葉です。
検査によって、できることとできないことがあります。
1. CT・MRIは、そばで手を握ることができます
CTやMRIでは、親御さんに検査室の中まで入ってもらうことがあります。検査台のそばに立ち、子どもの手を握っているような形です。
ただし、鉛エプロンなどの防護具を着用してもらいます。CTは放射線を使う検査なので被ばくへの配慮が必要ですし、MRIも安全のために準備が必要になります。
正直なところ、これでも十分ではないと感じることがあります。装置に入ってしまうと、親の顔が子どもから見えなくなるからです。手は握っていても、顔を見て安心させることができない。これが、そばにいてもなお難しいところです。
2. レントゲンは、抱っこはできません
レントゲンは撮影時間が短いので、一緒にいられる場面はCT・MRIより多くあります。ただし、子どもを抱っこしたまま一緒に写ることはできません。
これは被ばくの問題です。親御さんが子どもと同じ範囲に入ってしまうと、親御さん自身が放射線を浴びることになります。どれだけ短時間でも、これは避けなければなりません。
そばで見守ることはできても、体を密着させて一緒に写るという形は取れません。
3. 顔が見えないことへの対策
CT・MRIで顔が見えない分、声で安心させることを心がけています。「大丈夫だよ」「もうすぐ終わるよ」と、親御さんに声をかけ続けてもらうようお願いすることもあります。
姿が見えなくても、声が届いていれば、子どもが落ち着くことは多いです。
4. 検査室に入れない場合もあります
検査の種類や状況によっては、親御さんに検査室の外で待ってもらうこともあります。防護の準備が間に合わない、緊急性が高く時間を優先したいなど、理由はさまざまです。
そのときは技師が代わりに声をかけながら撮影を進めます。心配になるかもしれませんが、できる範囲で子どもに寄り添いながら対応しています。
……手を握ってもらっても顔が見えないもどかしさは、何度経験しても慣れない、冴えないおやじ技師の独り言です(笑)。 明日もまた、声だけでも安心してもらえるように、検査室に向き合います。


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