MRIの音はなぜあんなにうるさいのか|「うるさい、狭い」以外は何もない検査です
◎ MRIの音はなぜあんなにうるさいのか|「うるさい、狭い」以外は何もない検査です
「工事現場みたいな音でしたね……」 ……検査後によく言われる言葉です。
MRIの音は、初めての方には確かに驚きだと思います。ただ、あの音には理由があります。そして、うるさいこと以外に何か起きているわけではありません。
1. 音の正体——コイルが振動している
MRIの中では、撮影のために磁場を高速で切り替えています。この切り替えを担当しているのが傾斜磁場コイルという部品です。
強い磁場の中でコイルに電流が流れると、コイル自体が力を受けて振動します。この振動が、あの大きな音になっている——というのが一般的な説明です。
正直に言うと、私自身がコイルの振動を実際に見たことがあるわけではありません。「コイルがぶつかる音だ」という話も聞いたことがありますが、確認したわけではないので断言はできません。ただ、装置の構造上、音が発生する仕組みとしてはそういうことになっています。
2. 静音化は進んでいる、らしい
最近のMRI装置では、静音化技術が進んでいると言われています。
ただ、これも正直に書きます。私の勤める施設の装置は、今でも絶賛爆音です。新しい装置に更新されている施設では静かになっているのかもしれませんが、すべての病院がそうとは限りません。
「MRIは静かになったらしいですよ」と聞いてこられる方もいますが、装置によります。
3. 「うるさい、狭い」以外は何もない
患者さんに説明するとき、私はこう伝えています。
うるさいです。狭いです。でも、それ以外は特に何もありません。
痛みはありません。体に何か入れるわけでもありません。放射線を使うわけでもありません。ただ、狭い筒の中で、大きな音を聞きながら、じっと横になっているだけです。
耳栓やヘッドフォンを用意している施設がほとんどなので、音への対策はしてもらえます。それでも完全に消えるわけではありませんが、事前に「うるさいだけ」と知っておくだけで、心の準備が変わると思います。
音が大きいことと、危険なことは別です。うるさいのは仕組み上のことで、体に何か起きているわけではありません。
……「うるさい以外は何もないですよ」と説明するたびに、もう少し前向きな言い方はないものかと思っている、冴えないおやじ技師の独り言です(笑)。 明日もまた、爆音の装置と一緒に、検査室に向き合います。

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