脳の血管を調べるCT検査(頭部CTA)|当日に知っておきたいこと

◎ 脳の血管を調べるCT検査(頭部CTA)|当日に知っておきたいこと

「脳の血管を詳しく調べましょう」と言われた。でも、どんな検査なのか、何をするのかがよくわからない——そういう方のための記事です。

頭部CTA(CT Angiography)とは、CTを使って脳の血管だけを立体的に映し出す検査のことです。難しいことはありません。当日の流れと、知っておくと安心できることをまとめました。





1. 何を調べる検査か

頭部CTAは、脳の血管を3Dで立体的に映し出すCT検査です。

主に脳動脈瘤——脳の血管にできるこぶ——を詳しく確認するために使われます。MRIで動脈瘤が疑われたとき、くも膜下出血が起きたとき、治療後の経過を見るとき——そういった場面で行われる検査です。

通常のCTと違い、造影剤を使って血管だけを鮮明に映し出します。


2. 当日の流れ

検査の流れはシンプルです。

  • 受付・待ち時間
  • 腕に点滴のルートを取る(注射)
  • 検査台に横になる
  • まず造影剤なしで撮影、次に造影剤を注入しながら撮影(数秒で終わります)
  • しばらく院内で様子を見て終了

撮影自体は数秒です。ただし準備と待ち時間を含めると、トータルで15〜30分程度かかることがあります。


3. 造影剤について——かなり体が熱くなります

造影剤を注射すると、全身がじわっと熱くなる感覚があります。頭部CTAでは造影剤を高速で注入するため、通常のCTよりかなり強く熱さを感じることがあります。血管が一気に広がる感覚です。「おしっこを漏らしたかと思った」とおっしゃる方もいるくらい、股間のあたりが急に熱くなることもあります(笑)。

これは異常ではありません。数十秒で落ち着きます。ただ、気持ち悪さや、注射部位の痛み・腫れを感じたら、すぐ技師に伝えてください。

造影剤についての詳しい話は別記事「造影剤を打つと体に何が起きるか」をご覧ください。


4. 一番大事なお願い——じっとしていてください

撮影の数秒間、絶対に動かないでください。

頭部CTAでは、まず造影剤なしの状態で撮影し、次に造影剤を注射した状態で撮影します。この2枚の画像を「引き算」することで、骨を消して血管だけを鮮明に映し出します。

脳の血管は頭蓋骨に囲まれているため、そのままでは血管が見えにくいのです。だから最初に「引き算用の画像」を撮っておく必要があります。

ここで問題があります。1枚目と2枚目の撮影の間に少しでも動いてしまうと、引き算がうまくいきません。骨の位置がずれてしまい、血管がきれいに映し出されなくなります。2回撮り直しになることもあります。

息止めの指示がある場合は、技師の声に合わせて止めてください。

じっとしていることが、一番の協力です。数秒間だけ、お願いします。


……「どれくらいで終わりますか?」と聞かれるたびに、「撮影自体は数秒です」と答えると、みなさん少し驚かれます。数秒のために、いろいろ準備しているんですけどね——冴えないおやじ技師の独り言です(笑)。 明日もまた、その数秒のために、検査室に向き合います。

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