腰のMRI、当日は何をする?|「わかってるけど痛い」20分の乗り越え方

◎ 腰のMRI、当日は何をする?|「わかってるけど痛い」20分の乗り越え方

「腰が痛くてMRIを撮ることになったんですが、20分も動かずにいられるか心配で……」 ……現場でよく聞かれる言葉です。

腰が痛いから検査に来ているのに、20分じっとしていないといけない。これがなかなか辛い。でも、事前に流れを知っておくだけで、少し楽になります。




1. まず着替える——これが意外と大事

腰のMRIでも、金属のついた服は画像に影響します。ブラジャーのワイヤーやズボンのチャックが画像に写り込むことがあるため、検査着に着替えてもらいます。

「撮影が始まってから気づく」と、そこだけで10分以上のロスになります。予約が押して次の患者さんにも迷惑がかかる——だから着替えは最初にしっかりやっておくことが大切です。


2. 膝を曲げて寝る——腰を「まっすぐ」にするため

検査台に横になると、膝の下に枕のようなものを入れて膝を曲げた状態にします。「なぜ膝を曲げるの?」と思うかもしれません。

膝を曲げると腰の反りが和らいで、腰椎がまっすぐになります。腰がまっすぐな方が、画像がきれいに撮れるからです。

腰が痛い方にとっては、この姿勢の方が楽なこともあります。ただ、20分この姿勢をキープするのが辛い方もいます。無理なときは遠慮なく技師に伝えてください。


3. 撮影中に何が起きているか

腰のMRIは、縦切り(サジタル)と輪切り(アキシャル)を組み合わせて撮影します。1種類3分程度で、合計5〜6種類撮るため15〜20分かかります。

その間、技師はモニターで画像を確認しながら、次の撮影の計画を立てています。患者さんが動いて画像がぶれていれば、その場で撮り直しの判断をします。

じっとしていることが、一番の協力です。


4. 「わかってるけど、痛い」

腰が痛くて検査に来ているのに、20分じっとしていないといけない——これが腰のMRIで一番辛いところです。

途中でどうしても痛くなったら、我慢せずに技師に伝えてください。少し体位を調整できることもあります。ナースコールを握っているので、いつでも押せます。

ただ、動いてしまうと撮り直しになり、結果的に時間が長くなります。痛みを感じたら早めに伝える方が、お互いにとってスムーズです。

腰のMRIで一番大切なのは「我慢しすぎないこと」と「動く前に伝えること」です。


5. ヘルニアはMRIでどう見えるか

腰椎MRIの縦切り画像を見ると、背骨が白い丸の積み木のように並んで見えます。その間にあるのが椎間板です。

ヘルニアになると、この椎間板が神経の通り道(脊柱管)に向かって飛び出しています。MRIではその「どこが、どのくらい、神経を圧迫しているか」が確認できます。

「自分のMRI画像を見せてもらったけど何がなんだかわからなかった」という方——縦切りの画像で、背骨の間から何かはみ出しているところを探してみてください。それがヘルニアです。


……「わかってるけど痛いんです」とおっしゃる患者さんに、もっとうまい対応ができないかと思い続けている、冴えないおやじ技師の独り言です(笑)。 明日もまた、痛みを抱えた患者さんが少しでも楽に20分を過ごせるよう、検査室に向き合います。

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