◎ 検査画像は何年間保管されるのか
◎ 検査画像は何年間保管されるのか
「何年か前に撮った画像って、まだ残っているものですか?」 ……たまに聞かれる質問です。
法律上の建前と、現場での実感には少し差があります。
1. 法律上の最低ラインは、意外と短い
医療法上、病院は診療に関する記録を一定期間保存する義務があります。エックス線写真を含む診療の記録は、最低でも2年間の保存が求められています。
診療放射線技師法に定められている照射録についても、明確な保存年数は法律に規定されていませんが、実務上は診療録と同様に5年程度保存することが望ましいとされています。
つまり法律上の建前としては、数年単位の話です。
2. 現場の実感は、もっと長い
ただ、現場の感覚はこれとは違います。デジタル保存になってから、サーバーの容量に大きな制約がなくなり、10年前の画像が今も残っているということは珍しくありません。
フィルムで保管していた時代は、保管スペースの都合で古いものから廃棄せざるを得ない事情もありました。デジタル化が進んだことで、この制約が緩和されている面はあります。
3. 「ずっと残る」わけではありません
ここは誤解のないように書いておきます。今のところ古い画像が残っているとしても、それが将来にわたって保証されているわけではありません。
病院の方針やシステムの更新によって、将来的に整理・削除される可能性はあります。「一度撮った画像は永久に残る」と思い込むのは正確ではありません。
4. 古い画像が使われる場面もある
古い画像がそのまま活用される場面があるとも聞きます。研究に使われたり、何らかの確認のために遡って参照されたりすることがあるようです。
ただ、これは伝聞の域を出ないところもあり、すべての施設で同じ運用がされているとは限りません。
5. 自分の画像がいつまで残るか気になったら
正確な保存状況は施設によって異なります。心配な場合は、病院の窓口や医事課に確認してみてください。
自分の画像が必要になったときのために、紹介状に添える形で手元にもらっておくという選択肢もあります。
……「まだ残ってますか」と聞かれるたびに、サーバーの中を見てみないと正直わからない、冴えないおやじ技師の独り言です(笑)。 明日もまた、今日撮った画像がどこまで残るのか、少し考えながら検査室に向き合います。


コメント
コメントを投稿