ぎっくり腰になるのは、なぜかCT・MRI・アンギオ担当者に多い

◎ ぎっくり腰になるのは、なぜかCT・MRI・アンギオ担当者に多い

ポータブル撮影は、放射線技師の仕事の中でも体力的にきつい部類に入る。ベッドは低く、中腰の姿勢で患者を持ち上げなければならない。

ところが、ぎっくり腰をやったと聞くのは、なぜかCTやMRI、アンギオを担当している技師の方が多い気がする。ポータブルより力を使わないはずなのに、これが不思議でならない。




1. 腰への負担そのものは、ポータブルが一番大きい

ポータブル撮影では、ベッドの低さに合わせて中腰になり、患者を抱えるように持ち上げて、その下に検出器を滑り込ませる。体格のいい患者であれば、なおさら負荷は大きい。単純に腰にかかる負担という意味では、これが一番大きいと思っている。


2. でも、「ぎっくり」は別の担当者に多い

腰への負担が一番大きいはずのポータブル担当が、慢性的に腰が重い、だるいといった感覚を抱えているのは分かる。

ただ、急に「ぎっくり」とやってしまうのは、なぜかCTやMRI、アンギオの担当者に多い気がする。日常的にそこまで重い動作をしていないはずなのに、だ。


3. 「慣れている負担」と「不意打ちの負担」は、別物かもしれない

ここで分けて考えてみたい。腰への日常的な負担の蓄積と、ぎっくり腰という急な出来事は、そもそも別の現象なのではないか。

ポータブル担当は、中腰や持ち上げ動作を毎日のように繰り返している。負担は大きいが、体がその動きに慣れている。だから、不意打ち的にやってしまう「ぎっくり」は起きにくいのかもしれない。

一方でCTやMRI、アンギオの技師は、普段は座っている時間が長い。ところが、患者をストレッチャーから寝台へ移す、検査後にまた戻すという場面では、不意に体を酷使することになる。使い慣れていない動きを、たまにいきなりする。この「たまに」というのが、ぎっくり腰の引き金になっている気がする。


4. 頻度が高い動作ほど、じわじわとした腰痛にはなる

誤解のないように言っておくと、動作の頻度が高いほど、腰痛そのものは起きやすいという考え方もある。日常的に負担のかかる動作を繰り返している人ほど、慢性的な腰痛を抱えやすい、という話だ。

ポータブル担当が腰痛と無縁というわけではない。じわじわとした負担の蓄積は、むしろポータブル担当の方が大きいはずだ。

ただ、それとは別に、急な「ぎっくり」という一撃は、普段の動作とのギャップが大きい人に起きやすいのではないか、というのが今のところの実感だ。


慢性的な負担と、急な一撃は、別の話かもしれない。腰にかかる負担の総量と、ぎっくり腰になるかどうかは、必ずしも一致しない。


……自分がどちらのタイプか、時々考えてしまう、冴えないおやじ技師の独り言です(笑)。 明日もまた、腰をかばいながら患者さんと向き合います。

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