2015年9月9日水曜日

大腸のCT(CT colonography)について:その4 うんちは邪魔者

CTC検査についてもようやく核心に迫ってきました。


さて、その大腸ですが大腸の中には普通はうんちとガスと腸液くらいしかないですね。


うんちと腸液は、下剤等を利用して腸から出してあげますね。

そして、お尻から空気を入れて大腸を膨らませ、

先ほどご紹介した空気だけが写る技術を使うと、

このような綺麗な大腸だけの画像ができあがるわけです。

まるで、型どってみたような感覚ですね。

さて、この時にうんちがあるとどうなるか?

本来なら膨らんだ腸の壁が写る部分が、うんちでマスクされてしまい大腸が凸凹に写ってしまうのです。


また、腸液も同じですね。

大腸がんは大腸の内側粘膜にできることがほとんどですから、これでは大腸の粘膜を観察できません。

ということで、うんちを無しにするのがこの検査ではとっても大事なのです。

とはいっても、完璧に大腸を綺麗にするというのも自分の努力だけでは限界があります。

しかし、最近はすごい技術があって、うんちを取り除いてくれます。

これについて次回説明しましょう。

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