2015年9月10日木曜日

大腸のCT(CT colonography)について:その5

大腸CTはうんちが邪魔すると説明しました。

このうんちの影響を受けないようにする方法があります。

うんちや腸液の部分だけを取り除く技術です。

これはコンピューター上で行う方法です。

しかし、photmshopのように切りとると、大腸も切り取ってしまいかねないので別の方法を使います。

それは、数日前から造影剤を少しずつ飲んでもらう方法です。

造影剤を飲むと飲んだ造影剤は、胃から大腸に流れうんちと混ざります。

混ざったうんちは、白くくっきりと写ります。

ここでコンピューターに

白くくっきり写っているのは、うんちだから、そこには何もないことにするように命令をかけると、
うんちが除去されます。

このように、コンピューターで大腸をあたかも洗浄しているので
これをデジタルクレンジングと呼んでいます。

innavi netホームページ様より転載

とは言っても必ずしも綺麗に除去してくれるわけでもないようです。
食事や下剤などでしっかりと大腸の中を空っぽにしておくのが大事ですね。


以上、5回にわたり大腸CTはけっこう大変と言うことで紹介してきましたが、
大腸内視鏡のようにカメラをお尻から入れられるよりは痛みは少ないようです。

大腸ガンの罹患率が高くなってきており、これからはこの検査が検診のスタンダードになるかもしれませんね。

もしこの検査を受けられることになった時は、しっかりと準備してください。

うんちのせいで再検査というのも、なんだか残念ですからね。

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