2015年9月7日月曜日

大腸のCT(CT colonography)について:その2 3D画像の基本

CTC検査についての第2回です。

CTC検査では「うんち」がキーポイントです。

いかにしてうんちを大腸からなくすのかが重要なのです。

なぜうんちが重要なのか? 

3DCT画像の原理から説明しないといけませんので少し細かい話ですがお付き合いください。

CTは断層写真です。
薄い断層をとっても細かく撮影して積み重ねると、3D画像を作ることができます。

このような画像ですね。

しかし、この画像。血管はよく見えますが、大腸はよくみえませんね。

次に、この胸のCTの3D画像を見てみますと、このように肺だけを写す事ができていますね。



さらに次、骨の画像。

このような3D画像が作れます。


この3つを例にあげたのには理由があります。


実はCTで綺麗な3D画像というのは、この3っつくらいしかできません。

CT検査ではどこの部位でも綺麗な3D画像が作れる訳ではなく、
一般的には骨、空気、血管です。

血管については造影剤というお薬を使う必要があります。

そしてこの3つの共通点は極端に周りの臓器よりくっきり写っていることです。

3D画像になる前の画像を見てみますと、骨も血管も白くくっきりと写っています。
このようにくっきり写ってないと、3D化しても綺麗な画像になりません。


3D画像というのは、簡単に言うと見たいものだけを残して、他はマスクしてしまうということです。

ですから、見たいものの写り具合と、背景に差があったほうが見やすくなるわけですね。

今回は骨と血管が白く写っていることについて紹介しましたが、大腸はどうなのか?

それについては次回お話します。

0 件のコメント:

コメントを投稿