今日は画像の動きについてかきます。
レントゲンもCTもMRIも、写真撮影ですから撮影時に動いてしまうと画像がぶれます。
デジカメでの写真撮影では、スポーツモードを使用するとぶれのない画像を撮影することができますよね。
これは、シャッタースピードというものを撮影対象の動きのスピードよりも短くしているので画像がぶれないわけですね。
レントゲンではどうかというと、普通のレントゲン撮影ではシャッタースピードはかなり速くすることができるようになったので、ぶれた写真というのは最近はあまり見ることがなくなりました。
しかし、CT検査やMRIは最速でも0.5秒くらいかかってしまうので、現在でも動いた画像をみることがけっこうあります。
さて、動きのあるCT画像というのをご紹介しましょう。
この動画は、脳梗塞を発症した患者さんのCT画像で意識がなく動きまくるので、技師さんがあごのあたりを抑えて撮影している動画です。
抑えていますが(動画最初の方のピンク枠で示しているのが抑えている技師さんの指)、骨が2重に写っていたりしていますので、動いている証拠です。(動画最後の方のピンク枠)
これでは、しっかりと診断できません。
そして、もう一度取り直したのがこちらの動画、あごのところでもう一度技師さんが抑えています。
今度のはぶれもなく、骨も二重になっていません。
これだけ動く患者さんの撮影となると、撮影ボタンを押す技師と患者さんを抑える技師の呼吸が合わないとうまく撮影できないでしょう。
スタッフの技師魂を感じ、目頭が熱くなりました。
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