2015年7月21日火曜日

MRIは「動いてはダメ」というけれど・・・・

MRI検査を受けるときに「顔は動かさないでください」とか「足は動かさないでくださいとか」いわれたことはないでしょうか?

デジカメなど写真撮影をしますけれど、その時体を動かすと画像がボケますね。
MRIでも同じように動くと画像がボケてしまいます。

みんなさんもそんなことはわかっているとは思いますが、じゃあ実際動くと画像はどうなるのかというのはみなさんご存知ないですよね。

今日は動いた画像を入手したのでご紹介しましょう。

これが頭部のMRIで動いてしまった画像です。
こんな写真を出していては、技師としてはずかしいばかりです。

正常の画像と比べてみると、画像がもやもやっと写っていますよね。

脳梗塞などが疑われるような画像ですが、この動いた画像では病気がどこにあるのか判断できませね。(赤丸の部分が疑われる所見)

このように撮影中に動いてしまいますと正しい診断ができなくなります。

動いたときは当然取り直すのですが、その時に「お前の技術が足りないんだ」とかいってくださる患者さんにであったりもして結構大変です。。。

さて、その画像をボケさせないための技術ですがいろいろあります。
基本的には普通のカメラ写真と考え方は同じです。

高速モードで撮影すればよいのです。つまり、シャッタースピードを速くするのがポイントとなります。

一般的なデジカメだと1/160とか、1/500っていう表示がありますね。500分の1秒ということですから超速いです。だから最近の写真はぶれていない写真が多くなったわけですね。

さてこのシャッタースピードについてですがレントゲンではどのくらいかといいますと、
胸部レントゲンでは25ミリセカンドというスピードを使用しています。
0.025秒です。

これは心臓の動きに間に合うように設定されているシャッタースピードです。
すなわち、心臓がボケない画像で撮影できるシャッタースピードです。

次に骨のレントゲン。これだと0.5秒くらいでしょう。
腕や足は動かさないでくださいとお願いすれば動きませんので。

続いてCT、いまの装置は速いので0.5秒から1秒くらいですね。わりと速いです。

しかし、本日の話題のMRIに関しては撮影法がいろいろあるので一概に言えませんが、頭のMRIだと1種類の画像を撮影するのに2分から3分かかります。
ということでそれがシャッタースピードともいえるわけです。

このことからMRIがいかに動きに弱いのかということがわかるかと思います。

実は、特殊な撮影方法を使用すればもっと早くなるのですが早くした分だけ画像が悪くなるのがMRIです。なかなか難しい部分ではあります。

とは言いましても頭のMRIでは多くの方は動かずに撮影できていますね。だから2分もかけて撮影しているともいえますが・・・


しかし、もしみなさんがMRIを受けるようなことになったときはできるだけ動かないように気をつけましょう。正確な診断という点に関しても、医療費負担という点に関しても自分に返ってきますのでね。

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