今日も造影CTの話題。
大動脈のCTA撮影検査のときだった。
やや大柄な患者さんだった。
いつものように造影剤注入用の針を刺し、造影剤とチューブを接続。
そして、漏れがないこと確かめるためにシリンジを引っ張って陰圧をかけて、
血液が逆流してくるのを確認し、造影検査スタートとなった。
「造影剤をいれます」
「ポチっとな」
その後、造影剤注入器から警告音がなった。
「ぴ~~~」
圧力がかかっているというのだ。
これは造影剤のシリンジを押すところに圧力がかかっているという知らせで、
血管に針が入っていれば造影剤は血管の中をスムーズに流れるのでここに高い圧力がかからない。
もし、血管内に入っていなければ造影剤がスムーズに流れずに、このシリンジの押しこの部分い圧力がかかる。ということで、造影剤が漏れたらすぐにわかるようにする注意警告音なのだが。
「さっき、逆流みたから漏れてはいないはず。。。」
そう思いながら患者さんのもとへ急ぎ、腕を確認した。
漏れてなさそう。痛みもないそうだ。
そのままの姿勢で造影剤シリンジを手で押してみると、何だか抵抗があることがわかった。
しかし、逆流があるから血管には入っている。
そういえば、腕の角度でも造影剤が入っていかなくなることがあると聞いたことがあった。
そこで、手のひらを下に向けてもらった。すると、、、
スムーズに造影剤が入っていったではないか!
そのまま、もう一度造影剤を高速注入しても大丈夫で、無事に検査を終えることができた。
手のひらの位置をけるだけでこうも違うのかと驚いた事例。ここに記してみました。
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