2015年9月3日木曜日

MRI対応のペースメーカー


 MRIは金属を持って入ってはいけません。

なぜかといえば、MRIにくっついたり、画像に影響がでたり、金属そのものが壊れたりします。

心臓ペースメーカーというものをご存じでしょうか?

心臓の動きを安定化してくれる装置ですね。
電気で動きますから、当然金属が含まれます。

ですから、ペースメーカーが入っておられる患者さんはMRIに入れません。
というのが原則でした。

しかし最近、MRI対応のペースメーカーというのが販売されそのペースメーカーを入れられている患者さんはMRIを受けることができるようになりました。

先日、当院でも利用できるようになりMRIを触るスタッフに対してこのMRI対応のペースメーカーを使うための講習会を受けました。

この講習会を循環器内科医師や放射線科医師、放射線技師、臨床工学技師が受講しないとこのペースメーカーが入っていてもMRIを撮影できないことになっています。

そして、検査の時は循環器医師が立ち会い、ペースメーカーの設定も臨床工学技士によってMRI対応モードにその場で変更しなければいけないなどなかなか大変だということでした。

ついに先日私の病院でも撮影を行ったが、スタッフがたくさん集まって何やら作業していましたが、無事に終了したようでした。

ただ、患者さん的にはあんなに人がいたらビビるだろうなと思いましたが。

ペースメーカーを入れている方にMRI検査が必要となるケースは、MRI検査の有効性から見て一生涯でみても少なからずあるだろう。

ペースメーカーの装置自体の技術も高度化しているし、
もちろんこのような技術の進歩も本当にすごいことだと思う。


私たちも日々勉強し、安全に検査ができるよう対応していく努力をしていきたいと思った。

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