造影剤の量について前回書きましたが、これはCT用の造影剤のお話です。
造影剤にはCT用のヨード造影剤のほかにもバリウムやMRI用造影剤などもありますから
その検査によって使われる量がちがいます。
あくまでも一般的な量はCTだと100ccになります。
さて、CT用の造影剤には量と濃度の違いで値段がかわります。
この濃度というのは、造影剤の中にヨウドがどれくらい入っているのかというものです。
CT用の造影剤はヨード造影剤と呼ばれ、ヨードが入っています。
1mlの中に300㎎入っているやつがよく利用されています。1回の検査で大抵は100㏄使います。
ですから、一回の検査で30gのヨードが使われています。
さて、ヨードというのはエックス線をよく吸収してくれる物質です。
ですからこれを血管の中に注射すると、血管や臓器が白く映るという仕組みになっています。
さて、造影剤には濃度と量によって種類が変わります。それはなぜか?
造影剤は使用量を多くすると、ヨードの量が増えてより画像上に白く映りだせます。
体が大きい方は、量がすくないとくっきりと映らなので多く投与します。
量を多くするのと同じように、造影剤の濃度を濃くすることによって、体に多くのヨードを投与できるようになりますから、濃度の高い造影剤を利用することもあります。
私の病院でも濃度300で100㏄のもの、濃度300で150㏄のもの、濃度370で100㏄のものの3種類をそろえています。
0 件のコメント:
コメントを投稿