2015年10月4日日曜日

造影剤の濃度とは?

造影剤の量について前回書きましたが、これはCT用の造影剤のお話です。

造影剤にはCT用のヨード造影剤のほかにもバリウムやMRI用造影剤などもありますから

その検査によって使われる量がちがいます。

あくまでも一般的な量はCTだと100ccになります。

さて、CT用の造影剤には量と濃度の違いで値段がかわります。

この濃度というのは、造影剤の中にヨウドがどれくらい入っているのかというものです。

CT用の造影剤はヨード造影剤と呼ばれ、ヨードが入っています。

1mlの中に300㎎入っているやつがよく利用されています。1回の検査で大抵は100㏄使います。

ですから、一回の検査で30gのヨードが使われています。


さて、ヨードというのはエックス線をよく吸収してくれる物質です。

ですからこれを血管の中に注射すると、血管や臓器が白く映るという仕組みになっています。


さて、造影剤には濃度と量によって種類が変わります。それはなぜか?

造影剤は使用量を多くすると、ヨードの量が増えてより画像上に白く映りだせます。

体が大きい方は、量がすくないとくっきりと映らなので多く投与します。

量を多くするのと同じように、造影剤の濃度を濃くすることによって、体に多くのヨードを投与できるようになりますから、濃度の高い造影剤を利用することもあります。

私の病院でも濃度300で100㏄のもの、濃度300で150㏄のもの、濃度370で100㏄のものの3種類をそろえています。


0 件のコメント:

コメントを投稿