今日は膵がんが心配という理由で造影CTを受けに来た患者さんがいた。
この患者さん、以前に造影剤を使ったCT検査で意識消失したということでした。
しかし、同意書をみると造影剤アレルギー歴なしという項目に、しっかり丸がついているというなんとも恐ろしいことになっていました。
「私どものデータベースにはアレルギーありと書かれているのですが?」
と患者さんに聞いたところ、
「そういえばそんなことあったな~」と言っていたので、そんなもんなのかと思いましたが・・
ということで、造影CTは中止となり単純CTに変更されました。
検査後、「造影剤ってつかわなくても膵がんはわかるのかな?」と患者さんが聞いてきました。
さてさてここで膵がんについてですが、膵がんは見つけにくいがんと言われていますが造影CTとるとわかることがわりとあるように感じています。
感じていると書いたのは、私は放射線技師なのでそれほど膵がんの画像を見ているわけではないからです。放射線科専門医でもありませんので、詳しくは書けません。
とはいうものの、私でもわかる膵がんを見ることもあります・
ということで造影CTでは、膵がんを疑われるようなものが映し出されることはあります。
ただ、これらは造影CT検査の時のはなしです。造影剤を使っていない単純CTの話ではないです。
しかし、痛みや黄疸といって体が黄色くなるような症状が出ている場合などは、造影剤がないCT検査でもだいたいわかるように感じます。
反対になんの症状もない場合は、がんが小さいので造影剤を使用しないCTでみつかるかというと難しいように思います。でも、なんかあるかもしれないというのがわかる時があります。
実際のところ膵がんを疑ったときは、造影CTをした方がよいと画像診断ガイドラインなどにも書いてあります。
しかし、造影剤を使ったからといって必ず小さい膵がんもみつかるというわけでもないようですから、
やっぱり膵臓自体も小さく、がんも見つけにくいものだから一番見やすい形で撮影しましょうということなのでしょうね。
なんだかよくわからない文章を書いてしまったが、すべてにおいていえることだと思い書いてみた。
こういうののわかりやすい説明ができると、患者さんも納得して検査を受けてくれるだろうし、無駄な検査だともいわれなくなるのではなかろうか。
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