2015年10月12日月曜日

CTとMRIの違いについて( 再び聞かれた)

先週の確か金曜だった。(木曜だったかも)

またCTとMRIの違いについて聞かれた。

この質問というのはCTを担当するとよくきかれるが、

MRIをやってるときはあまり聞かれないようなきがする。


 MRIで聞かれる時は、

先日はCTをやったのに何が違うのか?

ときかれることが多いように感じる。

 CT担当の時は、

MRIとの違い事態を質問される

 だいたい CTがさきになるから、そういう質問になるのだが、要は

私の検査はCTで良いのか?

ということを質問されているのだろう。

 だいたい、この質問をするひとは何か不服そうな感じで質問してくるから、

MRIではなくCTであることに不満があるように感じられる。

なぜそうなるのか考えてみた。

 例えば、頭痛で病院にかかるとする。

小さい病院ではなく町の総合病院にかかるとなれば、

それなりの精密検査となるだろうと予測する。

で、最初に脳神経外来のような所に向かい問診の紙を記入したら、

「CT撮ってきて」と

 特に医師からの説明もなくナースに言い渡される。

そこで生じるのが

何でCT撮るんだ?

と言うことだろう。そして続いて、

なぜMRIではないのか?

と考えるかもしれない。そんなこと考えながら歩いて画像診断センターにやってくると、

「高画質MRI完備!!」

なんていう広告が受付に張ってあったりする。

やっぱり、CTでいいのか???

となるのだと考察した。


さて、今日の患者さんは頭痛が主訴。

頭痛だと一番怖いのがくも膜下出血で、それはCTでわかる。
(わからない時もある。でもMRIでもわからないかもしれないしわかるかもしれない)

町の大きな総合病院にかかるとなれば、それなりの頭痛だろうから出血が疑われてもよいだろう。

だから取り合えずのCTになる。

実はCTだって、出血以外にも大きな病気があったら写る。

脳腫瘍だっておおきさがあればうつる。

何度も書くが、 だからとりあえずのCTなのだ。

 しかし、脳の場合は画像診断学的にはMRIの方が本当はよいだろう。

脳腫瘍もわかりやすいし特殊な取り方をすれば脳血管も見れる。

しかし、MRIはCTに比べると時間が3倍位かかるから、よほどの事がないと予約なのだ。


だから、大きな病気がないかCTで確認した方が効率がよくなるということになる。

これが当院の現状かなと説明してみたが、理解してくださったようだった。

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