肺がんというとあまり余命率がよろしくない印象を受けますね。
ごく初期に見つかって治療すればそんなこともないようですが、
初期で見つけるというのも簡単ではないようです。
症状が出なければ病院も行きたくありませんしね。
レントゲンでは肺がんが写らない??
「肺がんはレントゲンだと写らないんでしょ?」と何度か知人にきかれたことがありますが
どうやら一般的にもレントゲンでは肺がんは映らいないという認識が強くなってきたようです。
でもこれは間違いでレントゲンでは小さい肺がんが写りにくいんなのだけどなーと。
さて、最近はCTがとっても良くなったので小さい病気が写るようになりました。
個人的はCTが良くなったのも当然なのですが、画像をみる環境もよくなったことが理由のように感じます。
なぜCTで小さい病気が見えるよう?
なぜCTで小さい病気が見えるようになったかといえば、撮影する速さが早くなったからでしょう。
CT装置の輪切厚みは今や0.5㎜ですから、原理的にはそのくらいの細かいものが見えると考えてよいと思いますが、
私が技師になった20年以上前は輪切りの厚みは薄くて2㎜が限界でした。
しかも、2㎜で撮影しようとすると30分いや1時間かかるかもしれない位だったので、
普通は1㎝くらいの厚みで撮影をし疑わしいところだけを薄く切って撮影していました。
今は0.5㎜ないし1㎜という厚みで撮影しても数秒で撮影できますから、
圧倒的にわかりやすい画像を取得できるのです。
ここまでだとすごーく細かいものまで見えるように感じますが、これは肺がんだからです。
5㎜の大腸がんや胃がん、前立腺がんなどなどがあってもCTで写ると思ってしまうところですがうつりません。というか写ってるけどわからないというのが本来の表現でしょう。
運よく映るときもありますが。、
ガングロさんと暗闇の関係
上記のような違いはなぜ生じるのか?それはがんができるところに理由があります。
CTは空気は黒、骨は白、腫瘍はだいたいグレーくらいにうつると表現されていますが、
実はそんなのはデジタル写真なので変更できます。
骨を黒にしたり灰を白にすることもできます。
病気を見つけるという点で重要なのは、周りとの差です。
背景が黒の中にグレーがあれば色の違いがあるので見分けがつきますが、グレーのなかにグレーがあってもわかりません。
これは白昼に松崎しげるさんを見つけるのは簡単ですが、夜中に見つけるのは難しいというのといっしょです。(でも歯が白いからわかるかな・・・)
というように背景とその者の色の違いが大事です。これをコントラストといいますがこれが大事。
肺がんは大体心臓や筋肉と同じくらいの色でみれます。
肺の周りは空気なので真っ黒ですから、黒のなかにグレー状態なので視認性が良くなるのです。
だから、小さい病気もわかりやすい。
しかし、例えば胃がんなんかだと胃の壁はグレーに移ります。その壁の中に胃がんはできます。
この胃がんおおかたグレーに写りますから、グレーの中のグレーなのでみつかりにくい。
といった理由で肺がんは小さいがんが見つけやすいということなのでした。
とはいってもいろんながん一つとってもいろんな種類があるのですべてが見つけやすいわけではありませんが。。。。
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