2015年12月19日土曜日

この勉強は必要だったのか??

最近、放射線技師養成機関では簡単な画像診断的なものを教育するようになったらしい。

なぜかというと、国家試験にその手の問題が出るようになったからだ。

これは私達の実際の仕事内容を考えると、大変適したことだと思う。


私が学生だった頃は、当時はレポート提出期限のことしか考えていなかったから、

その課題自体がどのように重要であるのかなんて考えたことがなかったが、

今考えてみると、病院で働いているうえで何の役に立ったんだろうかと思う課題もあった。


この課題どううだったんだろう・・・今でもやっているのだろうか?

その一つを紹介しよう。


放射線写真学という科目がある。

写真学ということで、特にフィルムなどに関しての学問である。そしてちゃんとそれ用の教科書もある。

今では使わなくなったレントゲンフィルムの素材などについて学ぶのだが、そこでやったレポート課題というのが、

特性曲線をかこう!

というもの

エックス線は体を透過すると、フィルムを黒くさせる。

実際はフィルムケースの中にエックス線が当たると光る素材が張り付いていて、

その光をレントゲンフィルムが受けて黒くなる。


この時、エックス線の量とフィルムの黒くなる関係はフィルムの特性によって変わるため、

この特性を表現した曲線を特性曲線というのだ。


で、これを測定するために同じフィルムに何度もエックス線を照射して、

階段みたいに露光し、現像後濃度を測定して曲線を描くということをやるのだ。

当時、これは技師の基本だ!みたいに習ったもんだが、今ではレントゲンもデジタル化されそのフィルム自体が消えた。

結局、特性曲線は学生時代に1度引いたのみ。

特性曲線を引くときに使った自在定規も今やどこにあるのだろうか・・・





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