緊急の脳血管内手術という治療で呼び出しだった。
これは脳の血管が詰まった時に、そのつまりを取り除いて脳に血管が行くようにするという手術。
それを頭蓋骨を割らずに、カテーテルと呼ばれるチューブを足の付け根の動脈から入れて
それをレントゲンを見ながら頭の血管までもっていき、そのチューブ越しに詰まっているものを取り除くというすごい技なのです。
(動画はステントという金属で血管を広げる方法。たしか日本ではまだできない??あくまで参考動画です)
わたしはこの治療の時にレントゲンを撮る役をやっています。
この治療の時に大変なのは脳外科の先生ですが。
私達もけっこう大変です。
この脳血管の撮影では、DSAという方式で画像を撮影するのが基本です。
DSAというのはデジタルサブトラクションアンギオグラフィーというやつで、デジタルに引き算した血管撮影というものです。
普通、レントゲン撮ると骨が写ります。
血管をみたいのに骨が写ると邪魔でみにくいので、最初に骨だけのレントゲンを撮影して、
その後造影剤というやつを流して撮影して引き算すると血管だけになるという方法です。
この話だけだと簡単なのですが、じつは緊急の時は患者さんの状態が悪いため動きまくるのです。
動くとどうなるかというと、引き算がうまくいかずに血管だけの画像になってくれません。
そうなると治療の時間がのびてしまうので、何度も頭を固定します。
うちの脳外科医は神様のような先生なので怒ることはないですが、
先生によってはイラつくみたいです。
なのでこの固定はとっても重要な技術なのです。
ということで大変でしたが無事に終了。
2015年も良い年でした。
また来年も良い年になりますように。
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