いつものように心臓カテーテル検査についていたら、FFRの測定が始まった。
FFR測定中にオペレーションについてない先生が、CTでやるFFRの成績が良くて
心臓カテーテルをやる件数が減るらしいという話を私に話してくれた。
FFRって?
FFRというのは、冠動脈の中の血液の流れを調べる方法。
通常、心臓カテーテル検査では冠動脈に造影剤を流してレントゲン撮影しているが、
この方法では冠動脈の形はわかるが、造影剤の流れるスピードまでは評価できない。
なので、冠動脈が細くなっているかどうかしかわからないのだが、
特殊なカテーテルを血管の中に入れると、その血管の中の血液の流れがわかるというものだ。
血管に細い部分があっても、血液の流れに変化がなければそこは危険をおかしてまで治療せずという見当ができるわけである。
で、このFFRというのは心臓カテーテルで測定するものなのだが、最近はCTでも測定できるらしいのだ。
FFRCT
CTというのは、あのCTのこと。
冠動脈のCTがきれいに撮影できるようになって久しいが、あの冠動脈CTの画像を利用して
血流速度が測定できるらしい。
CTでできるとどうなるかというと、心臓カテーテルをしなくても血流速度を把握できから、
心臓カテーテル検査は治療をする時しかやらなくなるという方向性のようだ。
実際に、海外の報告では60%血管造影の必要性が低下したという話だった。
恐らくこの記事のことだと思うのだが(↓)
http://www.businesswire.com/news/home/20150901005596/en/PLATFORM-Trial-Shows-HeartFlow-FFRCT-Analysis-Significantly
しかし、どうゆう原理でCTの画像から血流速度が測定できるのだろうか?
末端技師には皆目見当もつかないな。
0 件のコメント:
コメントを投稿