先生にやってもらうのが一番よくて正しいことなのだが、
とにかく忙しくて技師教育なんかしてる暇もないみたいだし、期待もされてないみたい。
で結局、どうしても暇に見えるらしい私がそんな役に。
さてさて、くも膜下出血に続いてはやっぱり消化管穿孔もみのがしたらまずいかもということで消化管穿孔の画像を集めてみた。
消化管穿孔は消化管の穿孔だから、胃や腸に穴があくこと。
穴が開くとそこから胃だったら胃液やら食べもの、大腸ならうんちがおなかの中にぶちまけられてしまう病気。
お腹の中にウンチがぶちまけれれれば、ばいきんで感染して腹膜炎になってしまい大変。
だからすぐに手術となるケースがおおい。
ということで、帰宅させてはならないのです。
画像の見方は専門医による素晴らしいサイト(遠隔画像診断up date!)や成書に詳しく解説されているので、そちらで勉強して素晴らしい技師さんになってもらうのが良いです。
とりあえず明日から当直なんでという方の為に、そして私ができる範囲ということで簡単にまとめるとします。
消化管穿孔のCTの見方
胃の中や大腸、小腸、肺以外のところに空気があるか無いか見るということ。
通常画像と比較するのが良いと思うので、解剖にくわしくないなら正常を横に並べてみるとよい。
その時に患者さんが痛がっているところを重点的に見とくと良いかも。
今回も連続7症例で覚えてしまいましょう。
黒い粒粒に写るのが空気、通常はここに空気はたまらない。
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これも典型的でわかりやすい症例。
実際はわかりにくいものもとてもおおく
さえないおっさん技師には厳しい症例も多々ある。
このcase5のように膀胱のまわりに空気があるから、直腸らへんが破けたと推測されたりするらしい。
このように、微妙なものはいろいろな角度から見てみるのも大事。
横切りにしてみると、腸の外側に空気があるのがわかる。
このような1枚1枚の写真だとわかりにくいが、CT装置の画面で一枚一枚連続的にみるとわかりやすい。
ただ、技師的にはそれを先生がやりだすと次の患者の撮影に移れないから軽く迷惑だ。
PACSがあるならそれで見てもらうように誘導しよう。
この場合、縦切りはわかりやすいと私は思うのだ
色を変えてみることは重要だと本などに書いてる。このように色をかえると脂肪は白っぽくなるが空気は黒のままだから少し見やすくなる。
しかし、結局は黒の粒が腸の中か外かを見ることにはかわらない。
やっぱり縦切りがわかりやすいように思うのは私だけ?
専門医やできる技師がみるとどこに穴が開いているかなども瞬時にわかるらしいが、
私にはここまでが限界。
とりあえず
「大変だ~、穿孔だ~」
と叫ぶことはできるから許してほしい。
明日は久々の脳外科コイリングにつくから寝ます。
画像が多くて、すごく気合の入った記事で驚きました!これからも更新楽しみにしています!
返信削除初コメントありがとうございます!私の記事がどかこかで役にたてばうれしいです。これからもヨロシクっす~!
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