2015年5月7日木曜日

検査室前の扉の中心で、名前を叫ぶ!

先日友人が言っていたのですが、名まえ間違いという失敗がなかなか減らないというのをご存知でしょうか?

レントゲン、CT、MRI・・・いろんなところで名まえ間違いが起こっているそうです。(私はないよ!)

さて、この名前間違えについて、少し考えてみましたので書いてみます。

現在、ある程度の大きさの病院では、パソコンから患者さんの名まえを撮影装置に送信し、それから撮影するのが普通です。

ですから、昔のように名前の漢字間違えや患者IDの下一桁間違いなどはなくなりました。

しかし、もっと怖い間違え方が最近の装置だとおこります。

それが、完全なる患者取り違い撮影です。

まったく違う患者さんのお名前とIDで撮影してしまうというパターンです。

今の装置は、撮影された画像がすぐに主治医のパソコンで見れるように瞬時に転送されます。

ですから、もしも似たような年齢・性別の患者さんだと気付けないこともあるでしょう。


さて、なぜこれが生じるのかということですが、おそら現場がく忙しくなったからでしょう。
プロである以上、これを理由にしていけないのですが・・


普通、患者さんを撮影室に入室させたら、患者さんにお名前を聞きます。
この後、パソコンから患者さんのお名前などの情報を撮影装置に送信します。

しかし忙しい病院だと、レントゲン室に技師が2人から3人配属されたりします。そうすると、一人の技師が患者さんを検査室に案内している間に、別の技師が患者さんのお名まえをパソコンから装置に登録します。

これは、その方が効率がいいからです。

しかし、この時に呼び入れるはずの患者さんがトイレなどにいって不在だったりすることがあります。

その場合、別の患者さんを呼び入れますが、名前を登録した技師は名前登録に集中していたので、そのようなことになっていることを知らずにそのまま撮影するというのがあります。

これが、病院が忙しくなったのと高齢の方が増えてきたので介助が必要となるケースが増えてきたことから2人体制をとる病院でよくあるパターンです。


もう一つよくあるのが、名前を呼んだのに別の人が入ってくるパターンです。

人間というのは面白いもので、次は自分の順番だと思い込んでいると、違う名前を呼ばれていても、自分が呼ばれたと勘違いしてしまうことがあるようです。これは、なかなか技師泣かせではありますが、患者自身に名前を言っていただくほかに予防策はないでしょう。


そしてもう一つの例が、意識のない患者さんの撮影です。
意識がありませんから、名前が言えません。

この場合は検査室に連れてきたスタッフを信用するしかありません。
ということで、最初から間違っていたなんてのもあるようです。


以上、どのようにすれば患者間違いはなくなるのか?

もしも自分が患者さんになってしまったときは、自分を守るためにも名前を名乗るようにするのが賢明です。


みなさん、検査室の中央で名まえを叫びましょう!?

ちなみに、私は常に伝票を一緒に見ながら、患者様にお名前を言っていただいています。

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