今日、膝のレントゲンを撮影にきたおじさんに、なんでこんなにたくさん撮るんだといわれた。
すごく混んでいたので、「いろんな方向から先生が見たいみたいですよ」と軽くいってしまったが、実際はいろいろと理由がある。
今日の撮影は、膝4方向という種類のやつだった。
膝の正面、側面、膝蓋骨、膝の正面立位の4種
これを左右でやるから8枚になる。
レントゲン写真は正面と側面は基本の撮影で、セットであると考えていただいてよい。
特に、骨のレントゲンで正面だけというのはよほどのことがない限りないであろう。
さて、膝はなんで4方向なのか?
これは、膝は膝の上の部分である大腿骨と膝の下である脛骨と腓骨、そして膝蓋骨(お皿)の3種類からなる関節だからだ。
ふつう、肘にも手首にも、足首にもお皿はない。
だから他の撮影方法に加えて、お皿の撮影が必要になるのである。
また、膝は体重を支える部分であり荷重がかかる。
立って荷重をかけた状態の膝の関節を見るのは大切である。
老化で、膝の関節の間の軟骨がすり減ってしまうという変形性膝関節症などでは、寝て撮
影したときの膝の関節の隙間と、立って撮影したときの関節の隙間を比べるのとにより、
どのくらいすり減っているのかなどを見ることができます。
*整形外科学会HPより
この写真のように、立ってとると関節の間がなくなっているのがわかります。
ということで、
このブログで膝はたくさん撮らないといけなということを説明することにより、昼間の罪悪感を軽くしたいと思ったのでした。
ちなみに、このおじいさん。
CTとればいいじゃろ!みたいなことまで言っていたが・・・
まったく医療費のことは考えてないのね。。
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