2015年7月8日水曜日

なぜ、頭の造影CTを撮影するの?(急性期脳梗塞にて)

昨日のことだ。

救急できた患者さん。

意識障害でした。

発症は2時間以内、かなり重篤な様子。

おそらく脳に障害があるであろうとみんなが思っていたところ、撮影した頭部CT画像に出血はなかった。

引き続き脳梗塞を疑うので、MRI撮影に移行するか??と思いきや、造影CT撮影となったらしい。

新人の小川ちゃん、ドキドキしながら頭部の造影CTの準備に取りかかったそうだ。

そして、頭部3DCT撮影をしたところ、血管は綺麗に描出され・・・・・


そのあと、「ついでに胸腹もとってよ」と救急医がいったらしく

撮影したら、大動脈が乖離(裂けている)状態だったらしい。


さて、ここでなんとか綺麗な3D撮影ができた小川ちゃん。さすが、おれの後輩だ。

しかし、、、

「なんで、脳梗塞を疑っているのに造影CTを撮影したんでしょうか?」と聞いてきたではないか!!


そこで、「そんなの俺はしらねーよ」

といってみようかと思ったが、今日は気分がよかったので答えてやった。


それは、「脳梗塞を疑ったからだよ」と私。

しかし

「急性期の脳梗塞はMRIの拡散強調画像の撮影だとマルマル先輩が言っていました。」と小川ちゃん

こやつ生意気にも、口答えですよ!(笑)

「造影剤いれて、血管撮れば動脈が詰まってるかどうかわかるやろ!」とわたし。

発症間もなく、かなり重篤な状況だったっこともあって造影して早く診断し、治療へつなげたかった
救急医の思惑まで理解するようになるにはまだまだ経験が必要だよな~と思いつつも、

小川ちゃんはこれから先もどんどん成長していくんだろうな~~と思った出来事でもありました。

頑張れ、おがわちゃん!!

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