2015年7月13日月曜日

MAGICというのがすごいというのはマジっ!?

「MAGICというMRI撮影法がすごい」

と以前ここでかきましたが、昨日MRI専門技師とその話をしたら「そうでもないよ」と言われてしまった。

どうやらこのMAGICという撮影法は、MRAという撮影が含まれていないらしい。

MRAというのは、脳の血管を撮影できる撮影方法で、3Dで画像を観察できる古くて新しい技術です。脳動脈瘤なんかを見るのには大変重宝されます。

で、私の病院も専門技師の病院もこの頭部MRAという撮影が通常撮影プロトコールに含まれていますが、これは時間がかかる撮影法です。

通常の撮影プロトコール
私のところだと

1. 拡散強調画像(1分くらい)
2. T2強調画像(2分くらい)
3. Flair画像(2分くらいだったかな)
4. MRA画像(5分くらい)
の計4種を撮影する。

ここで時間に注目すると、MRAだけで撮影時間の半分を占めている。

だから、このMRAが含まれていないのは時間短縮にならないということらしい。

おまけに撮影中に患者さんが動いてしまうと撮り直しになるので、1種類ずつの撮影なら動いたシリーズの撮影をやり直すだけでよいが、

MAGICだと全部が駄目になるので逆に時間がかかるのではないかと言っていた。

さすが、専門的にやっている人は見るとこが違うなと思ったのであった。

しかし、まだ出てきたばかりの技術だから今後はどうなるかわりません。

「MRAもきっと撮影できるようになる」と期待しましょう。

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