2015年8月14日金曜日

アナログ時代の放射線技師「心カテ大失敗」

心臓カテーテル検査というのはみなさんご存知ですか?

この検査は心臓の血管に造影剤を流して撮影する検査です。
心臓の血管を撮影するのでシャッターを速く切らなければ撮影できないため、シネフィルムを使って撮影していいました。(今では当然フィルムは使ってない)

このシネフィルムというのは、アナログフィルム。

フィルムには長さがあるが、その長さまでしか撮影できない。

だから、検査の途中でフィルムを交換しなければならなかった。

私の友人は、シンカテ歴がまだ浅かったころに大失態してしまった。

フィルムの交換は、あらかじめ用意しておいた交換用カートリッジみたいなものを付け替える作業だ。

フィルムが光で感光しないようカートリッジの中にフィルムが入っている。



友人はその交換用カートリッジを持って、検査室内で交換を始めた。

フィルムカートリッジは、機械のカメラ部分の少し上あたりについていて、やや背伸びしながら外す作業となる。慣れないとちょっとやりにくい。


この時のことだった、友人は手を滑らせて撮影済みのカートリッジを落としてしまったのだ。

「ぱっかーん!」カートリッジが床に落ちる音


そして、カートリッジのふたが・・・


空いた。


「おい、これ、感光しとるんか!」と循環器医師。



その日以来、友人はしばらくカテ室には入れなくなったらしい。


アナログ時代は、この感光させてフィルム真っ黒にさせる失敗というのが割とありました。



いや~ほんとデジタルは素晴らしい。


いい時代になったと、血管造影検査研修2日目にふと思いだした。

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