2015年8月15日土曜日

MRI検査待ち時間の実態


昨日、MRIで待っていた患者さんが切れた。

半年に一度くらいだろうか、このように患者さんが切れることがある。

こんな時は、課長の出番だ。

課長に患者さんの言い分を聞いてもらって、私たちはひたすら撮影をする。
頑張れ課長!

さて、クレームというのは予約時間に撮影してくれないというもの。

私も患者なら、予約通りにいかなければ同じように腹を立てることだろう。
まあ、切れることはないと思うが。

この時も、忙しくて。時間が押していたそうだ。

基本的にMRIは忙しい。
なぜMRIが忙しいのかというと、時間がかかるからだろう。

なんだかんだと1件に30分くらいかかる。レントゲンは5分とすると、約6倍も時間がかかるのだ。
だから、予約もとりにくい。1か月まちとかの病院もあるのだ。

そのくせ装置の値段も高い。

私たちが務めるような町でそこそこの病院は、1億とか2億とかのMRIを整備する。
だから、そこそこの検査数をやらないと病院が赤字になる。

赤字がつづけば、病院もつぶれます。
職員は別の病院にでも転職すればよいが、患者はたまったものではないですね。
特に地域に住んでる高齢者はこまるわけですね。

だから、病院も予約枠を目いっぱい設定します。
私の友人のところは、30分では絶対に検査が終わらないのに30分の検査枠で予約を入れているそうですから。

そのような「きつきつ」の予約状況の中に、さらに「緊急」というのが入る。
MRIでないとわからない病気というのがあって、MRIの結果で治療方針というのが変わるらしいのだ。

脳関係の病気だと、麻痺が残ったらその方のその後にはかなりの影響もある。
だから、緊急でMRIをとることも少なくないのだ。

で、そうするとどうなるか。

予約時間がずれ込む。

午前中にMRIの緊急が2件入ると、1時間遅れます。
これで、技師の昼休みが消えます。

また、遅刻も結構な頻度でおこる。
一人遅刻すると、その分遅れます。その遅れは、後々まで響きます。
その対応の為に30分前に来いと予約票に書いてある病院もあります。

これで結局30分余計に待つ必要がでてきます。たまに、早くやってもらえることもありますが。

まとめると、その患者さんは

検査の30分も前にきたにもかかわらず検査が緊急検査で遅れているといわれ、

さらに自分の予約時間になったところで別の緊急検査が入り、

トータル2時間待たされたということなのだ。

医療は公正・公平ですので、ファーストパスチケットとか販売するわけにもいきません。

MRI検査の時はみなさん覚悟していきましょう。

携帯用DVDプレーヤーとかあってもよいかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿