2015年8月19日水曜日

造影剤は絶対必要か? パート3 注腸検査

今日は大腸の検査の話です。

これもバリウムを使います。

大腸がんは、大腸の粘膜にできます。

胃の時と同じように病院では内視鏡をおしりから入れて腸の粘膜をみます。

ということで、胃のバリウムと同じように腸もバリウムで撮影することがあります。

これが注腸検査という検査です。

バリウムはおしりから注ぎます。
おしりから造影剤を入れる時は、チューブから入れます。

下の写真のようなチューブを入れます。

チューブの先端に風船が2個ついています。

バリウムがおしりから逆流してこないように、おしりの穴のところにこの風船を引っ掛ける形で蓋をする感じです。


三管分離逆止弁付直腸カテーテル(Yチューブ)

さて、ここから造影剤を入れていきます。

胃の撮影と同じように、腸も膨らます必要があります。
ですから、空気もチューブから入れていきます。

大腸は長さがあるので、バリウムをおしりから入れても大腸全体にはまわりません。

患者さんには体を動かしてもらって、バリウムが大腸全体にくっつくようにします。

とれる画像はこのような画像です。

http://www.ujitoku.or.jp/medical/department/img/radiology/img29.jpgより転載

普通のレントゲンでは下の画像のように、大腸の中の空気が少し
映るていどですから、造影剤は絶対に必要な検査ということになりますね。



最近は大腸CTといって、おしりから造影剤の変わりに空気をいれてCT撮影する検査が普及してきています。

次回は血管の造影検査を紹介します。

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