2015年8月22日土曜日

胃のバリウム検査にも良し悪しはあるのだが。。

胃のバリウム検査で先日事故があったのは記憶に新しいですが、

今日、旧知の友人とその話題になった。

胃のバリウム検査というと、こちらのブログでも何度か紹介しているように、

バリウムという造影剤を、胃の内側の粘膜に付着させ、

そこを撮影すると胃の粘膜の画像が撮影でき、粘膜にできたがんなどが描出できるという検査ですね。

バリウムを付着させるために、体を仰向けにしたりうつ伏せにしたりと何度もする必要があり、

また、立った状態やうつ伏せの状態や、仰向けの状態で撮影することで胃全体の粘膜をもれなく
撮影していく必要もあります。

ですから、普通は十数枚の写真を撮影するというような説明をしました。

しかし、最近はこの不況もあってか、撮影がこざっぱりしているらしい。

私の病院の検診では、最初にバリウムを少し飲んで、

うつ伏せで胃のおなか側の粘膜の写真をとり、その後、再びベッドを起こして立った状態でバリウムを飲んでいただく。

その飲んでる瞬間に、食道の撮影をしてその後、バリウムでいっぱいになった胃の充満画像というのを撮影します。

その後は、再びベッドを立てたり、寝かせたりして色々と撮影する。


しかし、どうやら最近はそんなに丁寧に撮影していない検診業者もあるらしいのだ。


というのも、一日に40件近い胃の検査をしなければならない過酷な労働条件の施設があるらしい。

だから、一つの検査にそんなに時間をかけることができず、
食道は撮影しないとか、充満像もカットなどして7枚くらいしか撮影していないような施設もあるようだ。

色々と考えて省略しているのだとは思うが、これで早期胃がんがしっかり撮影できるのかと思う部分もある。

できれば標準撮影法で撮影したいと思う技師さんもいるんだと思う。

そのような過酷な状況下での撮影、そして先日の事故。

撮影する側だけを避難するのも・・・

なんとも言えない話だ。


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