2015年8月8日土曜日

デジタルレントゲンとアナログレントゲン

デジタルカメラが主流になる前は、アナログカメラだったことを最近はスマホばっかりいじっているのですっかり忘れてしまってます。

ほんの10数年前まで、写真というのはフィルムを現像するものだったのに、いつのまにかスマホで見るものになりました。

レントゲンもデジタルレントゲンが10数年前くらいから普及しだして、いまや当たり前になりつつあります。

デジタルレントゲンシステムが入った頃、一番喜ばれたのは過露光がなくなったことだろうと思う。

過露光というのは、光を当てすぎると写真が真っ黒になってしまう状態のことで、昔のフィルムカメラでフィルムを巻き取る前にふたを開けてしまって、写真が真っ黒になってしまった状態のことです。

レントゲンでも、過露光になることがよくありました。

レントゲン撮影は、体を透過してきたX線がフィルムを黒化させることで写真となる原理です。

X線をかけすぎるとたくさんのX線が体を透過して、写真を真っ黒にしてしまいます。

この時のX線の出力を決めることを条件設定といっていました。

この条件設定は難しく、患者さんの体格に合わせてきめないといけないので、なかなか難しいものでした。

X線が多すぎると写真はく黒くなり、少ないと真っ白になってしまい診断できるようなものではないような写真になることもよくあったものです。

デジタルレントゲンになると、今までであれば真っ黒になっていただろうと思われるほどのX線を照射しても、デジタル信号なので真っ黒になることがなくなりました。

エックス線の量が少ないときもそれなりの画像に仕上げてくれるようになったのですが、X線の量が少ない場合は、画像がざらざらになってしまうという欠点もありました。

そこで当時はいつもより多めにX線を照射する技師が増えて、露光不足による再撮影は減りましたが、エックス線量の増加が危惧されるようになりました。

しかし、技術の進歩はすさまじいものです。

少し前に、デジタルレントゲンの装置を買い替えたですが今までの半分以下のX線量で写真がとれるようになりました。

これは、エックス線を受ける検出器というものが高精度化したことによります。

MRIやCTといった機械の発展もすごいですが、このようなレントゲンシステムの技術発展も目覚ましいものがあるということを今日はお話させていただきました。

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