今日、くも膜下出血の患者さんが撮影にきたらしい。
たまたま紹介先でMRIが先に撮影されており、MRA(*)があった。そこに動脈瘤が写っていたから分かりやすかったが、フレアー(**)とCTだけだと診断が結構難しい画像だったようだ。
[解説]
*MRAとは、MRIで撮影する血管画像のことで3D画像で表示することができるものだ。
断面画像を百枚くらい撮影して、それを重ねて3Dにしているもので、血管の位置や形などがわかりやすい撮影方法です。
**フレアーというのは、MRI画像の一種で、水が黒く写る撮影方法である。ちなみにくも膜下出血は白く写ることが多いようです。
さて、くも膜下出血は脳の血管にこぶができてそれが破裂しておこる出血で、命に関わる怖い病気です。
くも膜下出血が疑われた場合は、通常CT検査が行われます。
CTは5分くらいで撮影でき、脳出血は白く写るのでわかりやすいためでしょう。
そのCT画像なのだが出血がある程度の量だと出血があるのが分かりやすいが、出血が少量だったりすると分かりにくい時がある。
そのような症例は見落とされてしまう事もまれにあります。
そして、その先日来た症例というのがその分かりにくい症例だったらしい。
話は変わるが、知り合いの病院では技師にもある程度の読影が要求されるそうで、見落とすと注意をうけるそうだ。
私も新人さんが注意をうけないようにそのような指導を行いたいところだ。
今日はそのような微妙な症例をネット等から入手したので見てみよう。
まずこれは正常の画像
続いて、典型的症例画像
見落とされそうな症例画像というのがこの画像です。
確かに、少し出血で白くなっている部分が薄いかな。
確かに、少し出血で白くなっている部分が薄いかな。
そして、これも難しい症例といえるのではないでしょうか。
左右を比較することで、多少の違いを把握できかもしれませんが、最後の症例のように微妙なものもありますね。
新人さんはじめ、我々もしっかりした目を養っておきたいです。
診療報酬が付かなくとも、それぞれが技術を上げることでみんなのためになり、自分にも
帰ってくるのだと誰かが言ってましたので。
新人さんはじめ、我々もしっかりした目を養っておきたいです。
診療報酬が付かなくとも、それぞれが技術を上げることでみんなのためになり、自分にも
帰ってくるのだと誰かが言ってましたので。
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