2015年9月25日金曜日

レントゲン撮影のX線量設定に、時代を感じた午後のひと時。

今日足関節のレントゲンを撮影していた。

レントゲン撮影の時にはX線の照射量を決める。

「撮影条件」といって、レントゲンの量を決めるダイアルがある。

電圧と電流と時間。

この3つを検査毎に設定して撮影する。


足の関節はそれほど分厚くないので、

「電圧は50kvくらい

電流は50mA

撮影時間は0.1秒くらい」

といった具合に頭の中にインプットされているから、ダイアル調整して設定する。


ここ10年くらい前から、プレセットボタンというのがある。

あらかじめ部位によって、この撮影条件を入力しておけるというもの。

携帯の電話番号帳みたいいなものだ。


それによると、足関節の撮影条件は

「50kv 100mA 0.05秒」 らしい。


秒を小さくすると、X線の出力される時間が短くなる。

しかし、その分たくさんのX線を一度に発射させないと、露光不足でざらざらの画像になってしまう。

ただ、秒を小さくすればその分シャッタースピードが上がるので、画像が動きによってブレなくなるいう利点がある。


我々、昔の技師の間では、極端な短時間露光は推奨されなかった。


なぜかというと、装置の設定値と実測値に違いがあり、極端な短時間撮影だと露光不足になることがあったからだ。

しかし、いまでは0.05秒が普通に使われているようで、近くの若い技師に聞いてみたがそのようだった。

というか、

「このおじさん、何そんなこと気にしてんだよ」

って感じだったな~。


君たちは、T2緩和についてでも勉強してくれ。


今、電子工学を勉強する若者よりもITに関して勉強する方が役に立つのと同じ。

それでよい。ふふっ。


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