今日足関節のレントゲンを撮影していた。
レントゲン撮影の時にはX線の照射量を決める。
「撮影条件」といって、レントゲンの量を決めるダイアルがある。
電圧と電流と時間。
この3つを検査毎に設定して撮影する。
足の関節はそれほど分厚くないので、
「電圧は50kvくらい
電流は50mA
撮影時間は0.1秒くらい」
といった具合に頭の中にインプットされているから、ダイアル調整して設定する。
ここ10年くらい前から、プレセットボタンというのがある。
あらかじめ部位によって、この撮影条件を入力しておけるというもの。
携帯の電話番号帳みたいいなものだ。
それによると、足関節の撮影条件は
「50kv 100mA 0.05秒」 らしい。
秒を小さくすると、X線の出力される時間が短くなる。
しかし、その分たくさんのX線を一度に発射させないと、露光不足でざらざらの画像になってしまう。
ただ、秒を小さくすればその分シャッタースピードが上がるので、画像が動きによってブレなくなるいう利点がある。
我々、昔の技師の間では、極端な短時間露光は推奨されなかった。
なぜかというと、装置の設定値と実測値に違いがあり、極端な短時間撮影だと露光不足になることがあったからだ。
しかし、いまでは0.05秒が普通に使われているようで、近くの若い技師に聞いてみたがそのようだった。
というか、
「このおじさん、何そんなこと気にしてんだよ」
って感じだったな~。
君たちは、T2緩和についてでも勉強してくれ。
今、電子工学を勉強する若者よりもITに関して勉強する方が役に立つのと同じ。
それでよい。ふふっ。
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