CTとMRIどっちがいいのか聞かれた。
MRIの方が精度が高いと思っているようでした。概ねそうですけどね・・・
見え方は病気によってかわるのでどっちがいいとも言えないが
とりあえず疾患別にするとこんな感じだと説明した。
多分途中から聞いてなかったけど。。。
・脳出血はCTでしょう。MRIでも当然わかりますが時間がかかる。
・脳梗塞はMRIでしょう。CTでも古い脳梗塞はわかるが、発症後数時間のはMRIでしかわからない。
造影CTで脳血管をみれば血管が詰まっているかはわかるがMRIよりも高額となるし副作用も心配。
・脳動脈瘤は? MRIでMRA撮影でしょう。造影CTAという選択もあるのですが造影剤使うので高いし、副作用もありうる。
・肺がんはCTです。MRIは肺は苦手です。
・食道がんは内視鏡、バリウムは微妙かな?
CTは大きながんならわかる。MRIは拡散強調画像で光るかどうか?でも一般的ではないですね。
・胃がんも内視鏡、バリウムレントゲン。
CTは大きいがんならわかる。MRIは拡散強調画像で光ったりするのかな??それならスキルス胃がんも見つけられるかも・・でも一般的ではないですね。
・腎がんはCTもMRIもわかる。造影剤を使うからCTが一般的かな。でも最初は超音波です。
・膵がんもCTもMRI、造影CTが一般的かな。MRIもよさそうですがまずCTでしょう。
・肝がんもCTとMRIどちらもわかる。MRIの方が発見率は高いかもしれないが値段も高く
予約もとりにくく、時間もかかる。まず造影CTでわからなければMRIというのが一般的。
・前立腺がんはMRIが見やすい。
・膀胱がんはCTもMRも大きさがないとわからい。1センチくらいからかな?
・脳腫瘍はMRI、大きければCTでもわかる。造影CTもわかるが高くつくのでMRI。症状が強く早く診断する必要があるとなれば造影CTになるかもしれません。
・乳がんは造影MRIが奇麗、造影CTでもわからなくもない。
上記が一般的だが先生の考え方などで変わるので一様には言えないということも重要です。
例えば、手術がすぐに受けられるのにわざわざMRIの予約を1か月待ちでとる必要もなかったりしますし、小さい腫瘍で臓器の一部だけ取り除くのであれば、腫瘍の範囲がどのくらいかをしっかり診断する必要があるので数週間後のMRI検査をみてから手術というのもありますからいろいろですね。
また、MRIは時間がかかるので全身を撮影するとかはまずしないです。ですから、全身へのがん転移の有無を見るにはCT検査となります。
ということでCTとMRIどっちがいいのかというのは、なかなか難しいですね。
先生がどちらを選択するかも金額と時間と症状そして治療とを総合的に考えて変わりますしね。
どっちもいいということにしておきたいと思います。
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