くも膜下出血の主な原因となるやつですね。脳動脈瘤が破裂するとくも膜下出血になります。
ですから、動脈瘤が破裂しないように血液が動脈瘤に流れて行かないようにしてあげる必要があります。
この治療で代表的なのはクリッピング手術でしょう。
手術で頭を割って、動脈瘤をクリップで挟んでしまうという方法です。
参考ページ:http://www.showa-u.ac.jp/SUH/department/list/neurosug/explanation2/kaitou.html
参考動画
動脈瘤がクリップしやすければ手術になるようですが、クリップしにくい場所にあったりクリップしにくい形だったりすると手術で頭を割る方法ができない。
その時は、カテーテルを使った治療を行うようです。
カテーテルでの治療というのは、頭を割らずに血管の中から治療する方法。
足の付け根の動脈血管からカテーテルというストローを頭の血管の中までもっていき、
動脈瘤の中に詰め物をするという手術です。
頭を割らずにすむので良いですね。
この2種類が代表的な方法だそうです。
今日このコイル術の担当をしました。
コイルというのは上の動画のように針金がぐるぐるになっているもののことですが、血管よりおおきいので、最初からこの大きさで動脈瘤に運ぶことはできません。
形状記憶の針金を少しずつストローをつたって推し進めると、ストローから出てきたところで形状記憶によりコイルの形に変形するのです。
これを何個も何個も詰めていくという地道な作業になります。
今日の症例では20本以上のコイルをつめてました。
治療時間はなんと5時間くらいでした。
動画を見ると簡単に見えますが、カテーテルを動脈瘤の近くまでもっていくんのにまず小一時間かかります。
コイル挿入が始まれば先が見えてきそうではありますが、その間も何度も確認の撮影を行います。
治療中はカテーテル操作を誤れば動脈瘤が破けたりしますから緊迫した状態での治療が続くのです。
脳外科医はこのような高度な手技を行ってます。改めて尊敬いたします。
しかしこの状況下で私のお腹が鳴りました。
先生には気づかれなかったので良かったです。
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