今日胸部画像診断の講習会があって参加した。
このような勉強会はいろんなところで行われてはいるが、
勉強会というと最近は造影剤メーカーがタイアップした造影関連の勉強会ばっかり。
今回はシンプルに胸部画像診断の基礎の勉強会。
たいして人は来ないだろうと思っていたら、なんとも大盛況の満員御礼ではないか。
みんな、胸部のレントゲンを読みたいようだ。
我々技師は胸部レントゲンをあきれるほど撮影する。
恐らく私も通算1万件くらいとっているのではなかろうか。
しかし、画像を読むことなんてほとんどない。
全く読んでないわけではないが、一日100人くらい撮影することもあるのが我々の日常でその一人一人の画像をじっくり見ている時間なんてない。
昼休みも医療費削減のおかげで十分に取れない。
おっと愚痴をこぼしてしまった。
ということで、普通はそこまで技師は読んでいない。
稀に検診センターなどで検診画像のチェックしているという技師の方もいるが、
一般的な技師はそこまでしないだろうし、だれも教えてくれない。
そこでこのような講習会に参加するようだ。
胸部レントゲンの基礎的な内容であったが、CTよりもむしろレントゲンを読む方が難しい。
CTは画像がクリアだから逆に言うと誰でも直観でわかる。
しかし、レントゲンはいろいろな臓器が重なって写っているから、そもそもCTのように画像がわかりやすくない。
つまり、いろいろな状況を頭のなかでイメージして画像を診断するのだ。
今回は胸部専門の放射線科専門医が講師としてお話ししてくれた。
大変勉強になったが、あちらの先生はそれこそ1万人以上画像を見ている人たちだ。
あそこまで習得するのは難しいと思ったが、求められている画像を知るという意味で大変勉強になったと思う。
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