ですから撮影で一番大事なことは動かないことです。
動くと画像がブレブレになってしまいます。
デジカメ写真では動きをアートに取り込んでみたりしますが、
医療画像にボケがあったら大ヒンシュクです
さて実際のところ、ブレブレってどんなかんじなのかと思いませんか?
しかし、画像を探してみましたがあまりなかった。
というのも最近のCTは高速に撮影できるからそれほどそのような症例に当たらないのです。
とわ言っても、動きまくる患者さんも撮影するので多少動いた画像というのはあります。
よくみると動いている画像ですね。ちょっと見た感じはうごいてなさそうなものです。
病気を診断できないほど動いている訳ではないという画像が多いのでした。
しかし、先日、ある筋から完璧に動いている画像を入手しました。
それがこちらの画像。
頭の原型すら写っていないですね。
これは動いてない時のCT写真。
こうなるとぶれているというよりも写って無いといったほうが正解にちかいですね。
病気の診断なんてできませんね。
なぜこうなるのかというと、この患者さんは認知症で勝手にCTのベッドから起き上がってしまったそうでした。
普通、デジカメでは画面に含まれているところしか写りませんね。
CTも同じように写る範囲というのがあります。
ですから、患者さんが起き上がって、写る範囲から外れるとこのようになるのです。
こないだ後輩も同じような経験をしていました。
彼は何度とっても頭が写らないと言っていたのですが。
その患者さんは撮影しようとすると、そのたびに頭を起き上がらせるという患者さんで、
撮影するたびに撮影可能範囲の外に頭をどかせてしまうというかなり稀な例でした。
ということで、CT撮影もなかなか難しい時があるのでした。
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