高齢化が進み、90歳代の患者さんの撮影を依頼されるケースというのは珍しくない。
そのような方の中で、腰が曲がってしまった患者さんを撮影するケースが結構おおい。
腰が曲がっているので、まっすぐ上向きに寝かせようとしても、
まっすぐならずに横向きにたおれてしまう。
腰が曲がった患者さんのポータブルレントゲンを撮影するときは、正面にするのが大変だ。
実はMRI撮影やCT撮影の時もなかなか大変だ。
特にMRIの時は困る。
CT撮影は横向きに寝かせて撮影するという手段を撮ることがあるが、MRIはそうはいかない。
MRIとCTはわっかの空いた装置であり、そのわっかの中を通らないと画像にならない。
このわっかの大きさでは、MRIとCTではMRIの方がわっかが小さい。
なのでMRIでは体を横向きにするとわっかの中に入らないのだ。
そこであらゆる手段で撮影しようと試みる。
頭部MRIの時は、お尻の下に何枚もの座布団を敷いてお尻を持ち上げる。
すると、頭側が下に下がるのでなんとかMRIの穴の中に頭を入れることができるのだ。
MRIの撮影は何やら難しい原理の撮影法などを理解するという難しさもあるが、
このような技も重要なのである。
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