その時に撮影したCT画像を見てみたが割と典型的な画像であった。
患者さんについてはとりあえず、入院させていたそうなので大きな問題とはならなかったのだが、
「先生お疲れなのか?」と思ってその話を聞いていた。
すると、その時の撮影技師がやり玉に挙げられていた。
「技師さんもわかってんだったら言えよな~」
ってな感じで課長が救急部長??から言われたらしい。
で、その時の当直技師というのがベテランなんだけれど、
透視検査専門家でCTやMRIの画像診断とは縁遠い。
恐らく気づいていなかったろう。。
大先輩たちが最初にCTを学びだしたころというのは、
画像が出てくるのに時間がかかっていたし
撮影そのものが今よりも煩雑だったから画像をみるなんて言う余裕も習慣もなく、
気づけば透視検査ばかりやらされてたから読めないのは仕方ない。
その点、今の若手は恵まれている。
今のCT装置は撮影もパソコン操作だから簡単。
撮影すればすぐ画像が表示される。しかも画像が鮮明だ!
さらには、ネットで調べればすぐ症例画像も見れる。
なのになのに!若手技師がこの事件を気にしだしてしまい、
くも膜下出血について教えてくださいとわざわざ俺に言ってきた。なんで俺なの・・・
「そんなのネットで調べれば出てくくるじゃろ!」と言ってあげようと思ったが、それも意地悪だなと思いまとめてみることにした。
私は放射線科医ではないので、当直時に確信犯扱いされない程度の読影(読知)でOKだとおもうので簡単にまとめてみたいと思う。
それはそうと、くも膜下出血の画像診断というと今やネットで勉強できるが結構難しい。
私のような日ごろ勉強しないおっさん技師にはちょっとね。。。
なんだか溝がどうのこうのとか書いてあるから全部覚えようとすると大変なのだ。
ということでわたしが覚えているのはこれだけ。
「正常画像で黒いところが白いのがくも膜下出血」
「一番白さが濃いところが恐らく動脈瘤がある場所」
ということで、この2点だけみてれば大方わかると思う。
ちなみに当直時に医師からくも膜下出血の有無についてきかれることもあるが、
これ以上のことは大抵聞かれないから多分これで十分だと思っている。
(だからこれ以上成長できていないのか・・・)
ということで正常画像を覚えておけばいいのだがそれもいつもやってないと覚えられない。
そんな時は、CT装置に残っている撮影済み画像で正常であると思われる画像を横に並べて比べればよいのだ。
ということで、くも膜下出血の症例を見てみましょう。
まず正常画像
黒い脳のしわのところは水、つまり脳脊髄液。正常であれば黒く映る。
くも膜下出血の時はそこが出血で濁って白く見えるということですよね。
では症例に行きましょう。
正常と比べるとわかりやすいので正常画像を横におきます。
繰り返し見るとわかりやすいので連続9症例見て覚えてしまいましょう。
最後の症例はperimesencephalicSAHと呼ばれるもので、難しいやつみたいです。
どなたかの役に立てば幸いに思います。
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